私はあれから、一人でいると何か不安になってたまらないから
テオくんの部屋にすまさせてもらってる。
本当はじんたんのこと好きだけど、心が落ち着くまで待っとくことにした
あなたー?大丈夫?
ん?ごめん!ボーッとしてた!(えへへ)
(あぁかわいい。すきだぁ)そっか!何かあったらすぐ言えよ?
うん!やっぱりテオくんは優しいね(ニコ)ありがと!
おう!(ドキッ)
(馬鹿だ俺。何自分から手放してんだよ。そうだよな、あなたがいるのに女と遊ぶなんて。いくら幼なじみでもな)
ピンポーンッ
はーい
ガチャッ
こんにちは!じんちゃんいますか?
えっとー誰?
じんちゃんの幼なじみです!よろしくお願いします!
(あー。これがあなたの嫉妬相手。)
なんか呼んだー?……ッ!!
なお!?なんでここに!?(あなたが見たらなんて言うか、どうしよう)
じんちゃん!(ギュッ)ハグ
ふぇ!?ちょ、なお、やめて!
あ、あなたが
あなた?だぁれそれ?
誰かお客さん?………っっ!!!
(この間の、家まで知ってるんだ)
あ、あなた!これは違くて、その、なんか急に来て、
何が違うの、仲良いじゃない。そもそももう別れたでしょ?(こんな事が言いたいわけじゃないのに。)
そんな、確かに別れたけどまだ好きだから!(そこまで思われちゃったか)
ねぇ、なお…ちゃん?何しに来たの?家知ってたんだね
じんちゃんに会いたくなっちゃって!これから出かけられるかなぁって!
ごめん。むり。もう来ないでくれる?(あなたに誤解されたくない)
そんなこと言っちゃっていいの?遊んできたら?
ううん。俺は諦めないから、もうあなたしかいないから
じんたん……。
ごめん部屋戻ってるねテオくん
あ、おう。
とりあえず帰ってよ、ね?
うん…。
はぁ。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。