しばらくは立ち直れない。
私にはもう遥斗を好きでいる資格なんてない…。
分かっていても諦めきれない。
この恋心をどうにかして下さい…。
まだ好きでいてもいいの…?
それからしばらく経ったある日。
突然遥斗からLINEが来た。
「ピロリン♪」
そこには、
そう書いてあった。
私はその時正直ムカついた。
どっちなの!?別れようと言ったのはそっちなのに!!!と。
それだけ返した。
それからも遥斗から
LINEは来る。
嬉しい反面、なんでなの?
と思う所もあって複雑だった。
別れてから数日経ったある日。
いきなり遥斗がある女子とペア画をしだした。私はなんで…なんでそんな事…と思った。
でも別れた私には何もいう権利なんてないのが分かっていたから更に落ち込んだ。
そのペア画をしている女子の口癖も移っていて、私はどうしようもないほどイライラしていた。
遥斗がステータスメッセージを
消さないのにもムカついていた。
なんで消さないの…?
なんなの…?
そのペア画をしている女子から聞かれた。
私は正直にこう言った。
こう返し、親友にLINEした。
それからの私は失敗ばかり。
友達に誤解させてしまったり
お皿を割ってしまったり…
遥斗の存在は大きかったんだと
実感した。そんな生活を続けていた私に
さらなるショックが襲った。
なんと今度はその女子とペアネをしだしたのだ。
NEXT
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。