いつも通り授業を受けてお昼ご飯を食べ終われば
あとは放課後に部活をするだけ
私達のクラスが解散するのが少し遅くなってしまい
今回は花巻と松川が迎えに来た
うざ、と思いながらも急いで準備する
まだ解散したばかりで教室にはたくさん人がいる
そんな中、校内全体に教頭の声が放送で響き渡った
「 3年鳳条あなたさん、至急校長室に来てください 」
繰り返します、ともう一度同じ放送がされた
恐らく呪術関連なんだろうと思いながら
目線の先にある、窓から見える雲を見ていた
少し視線を落として校門辺りを見てみると、
そこには真っ黒い車が2台止まっていた
車のドア付近には、見覚えのある黒いスーツを着た
上層部の使い者らしき人がいた
私は今、別の任務に行ってて学校にいないって事に
上手くすれば会わなくて済むかも
でも教師達が上層部に対して
どう言ってるか分からないから下手に動けない
てゆーか私、なんか悪いことしたっけ
何も見覚えないんだけど
まさか及川に呪術師の存在がバレてしまった、
ということがバレて
“ 呪術規定8条の秘密 ” に反したから何か言いに
でも来たのかな
でも何か言うくらいなら電話でもいいはずだし、
仮に違ったとしてもわざわざ会いに来るくらいなら
面倒臭い話に違いない
私はみんなに背を向けて教室を出て行った
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。