烏野のみんなに連れられて私は
坂の下商店と看板に書かれたお店の前にやって来た
店の奥からひょこっと、烏養さんとやらが出てきた
そんな時、悟に教えて貰ったことを思い出した
「 男は単純だからテキトーに上目遣いでもしてな!
大体はそれで許して貰えるよ!! 」
なんて悟言われた
別に私は何も悪いことなんてしてないけど
サングラスをちょっとずらして、上目遣いをしてみる
ちょっろ、これはだいぶ効いてるみたい
恐らく私達が話してる間に買ったのであろう、
ホカホカの肉まんを渡してくれた
肉まん、食べたの随分と久しぶり
前に食べたのは、
去年の冬の百鬼夜行が起きる12月23日
その時は秤も綺羅羅くんもまだ居た頃
ちょうど3人で任務があり、
その終わりにコンビニ前で座りながら食べてたな
確かあン時も奢って貰ったっけ、
じゃんけんで負けた秤がイライラしながら
買ってくれたんだよな
そして肉まんも食べ終わり、暗くなってきたため
解散することになった
みんながわちゃわちゃ帰っていく中
私はある人と坂の下商店の前でお互い見つめ合った
まぁ、そりゃあそうだよな
前に私の家の近くのコンビニで会ったのだから
家が近いに決まってる
うーん、なかなかに気まずいな ()
月島はなんか無愛想だし、話も続かないし
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。