第13話
第十二話🐯
えっ!?
ジミンが転校?!
じゃあ、また僕一人になっちゃうじゃん。
放課後、下校中にジミンといつものように話していた。
ジミンが転向することが本当だということを本人から聞いて、涙が出てきた。
と言って僕を抱きしめてきた。
この時間が止まってくれればいいのに、なんて考えていたけど時間は止まってくれなかった。
お見送りの時間の時ジミンの車が見えなくなるまで僕は手を振っていた。
地獄はそこからだったんだけどね。
次のは、教室の中に入った瞬間僕は一発殴られた。
僕は、自分が置かれている状況に気がついていなかったのかもしれない。
ジミンがいなくなった途端、いじめがさらにエスカレートした。
中学校に上がっても、中学校の同級生がほぼいない高校に上がっても「耳が聞こえない」この地獄がまとわりついてきた。
僕が信頼している人なんて、アッパ・オンマ・ジミン、この3人しか今はいない。
この人生で作られてきた人との壁を無くすなんて、僕には難しいことだった。