どれだけしつこく聞いてもお兄ちゃんは答えてくれなかった
そう言って頭を撫でられる
まだお兄ちゃんとの距離に戸惑ってなでなでされると逃げてしまう
そのせいで何も聞けなくて…
次は撫でられる前に聞くんだから!
気合いを入れて下に行くとお兄ちゃんが声をかけてくれる
私がお兄ちゃんの腕を掴んで言ったから…?
よくわかんないけどお兄ちゃんの顔は悲しそうで…
顔がいいくせに少女漫画のようなしゅんとした顔…
お兄ちゃんがヒロインだったら惚れてたなぁ…
そんな顔されると撫でるななんて言えなくて…
なんでそんなふわふわしてるの…!/////
あれ?お兄ちゃんの手…熱い…?
私は急いでお兄ちゃんとおでこを合わせる
倒れた私の上にお兄ちゃんがいて…
ただただよしよしされる
困った私はころんさんに電話することにした
そう言ってもお兄ちゃんは返してくれなくて…
いつの間にかころんさんとの電話も切れてて…
もちろんお兄ちゃんの方が力が強いから動けなくて…
2人で玄関の前で倒れてる状態…
そう言うとお兄ちゃんは小さく頷いてからころんくんに抱きついてベッドに移動した
私も着いてくとか言ったのに結局ころんさん…
もやっとした黒いものを感じ怖くなって2人の所に向かう
ベッドには規則正しく寝るお兄ちゃんが…
そう言われて頭を抑える
お兄ちゃんに撫でて貰って…私…嬉しくて…
起きたらもう甘やかして貰えないのかな…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。