第5話

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2020/06/19 02:37
廉side
﹣焼肉屋﹣
俺は図書委員の仕事が終わってから彼女に誘われて焼肉屋に来た。
(なまえ)
あなた
ん〜!!うまっ!!
廉
焼肉屋なら家族で来なよ
(なまえ)
あなた
そんなこと言ってないでホルモン食べなよ、ホ・ル・モ・ン!!
廉
ちょっと、、こんなに食べれないよ?
彼女は俺のお皿に焼いたお肉をたくさんおいていく。
俺はその中から1枚を箸でとって食べる。
(なまえ)
あなた
それは、シビレ。膵臓ね、
廉
もしかして、牛の内臓食べるのも治療の一貫としてなの?
(なまえ)
あなた
ホルモンは好きなだけ。
私、好きなものを聞かれたらホルモンって答えるよ、
好きなものは内臓!!
(なまえ)
あなた
おじちゃーーん、、ミノとハツ追加でー!!
お店のおじちゃん)はいよー!
廉
食事制限とかないの?
(なまえ)
あなた
基本的にはね
(なまえ)
あなた
でもそれも、ここ10年くらいで医学が進歩したおかげらしいよ。
人間の力ってすごいよね、、
(なまえ)
あなた
病気にはかかったけど、生活は全然問題ないもん!
お店のおじちゃん)はい、ミノとハツね〜!
(なまえ)
あなた
あ、ありがとう〜!
(なまえ)
あなた
私、火葬は嫌なんだよね、、、
廉
それ、焼肉食べながらする話?
(なまえ)
あなた
私の膵臓は君が食べてもいいよ?
廉
話聞いてる?
(なまえ)
あなた
ふふふっ笑
(なまえ)
あなた
なんかね、人に食べてもらうと魂がその人の中で
生き続けるって言う信仰が外国にはあるみたいだよ
廉
嫌だよ、君の魂はとても騒がしそうだ
(なまえ)
あなた
確かにね(笑)
(なまえ)
あなた
そういえばクラスに仲良い子とかいないの?
(なまえ)
あなた
私、君のことなんにも知らないなって思って
廉
みんなの俺の事を地味なクラスメイトか、
それ以下にしか思ってないよ。
(なまえ)
あなた
それはみんなに聞いたの?
廉
聞いてないよ。でもそうだと思う。
(なまえ)
あなた
そんなの分からないじゃん
ただの想像でしょ?
正しいとは限らないじゃん
廉
正しくても正しくなくてもいいんだ。
俺がそう思ってるだけ。俺はその人が自分のことを
どう思っているかを想像するのが趣味なんだ。
(なまえ)
あなた
じゃあ、私は君のことをなんて思ってる?
廉
同じだろ。地味なクラスメイト。
もしくは秘密を知ってるクラスメイト、だな
(なまえ)
あなた
んん〜
さぁ、どうかな〜?(笑)
廉
だから、俺にとってはどちらでもいいんだって
(なまえ)
あなた
でも、どうしてそういう発想が出てくるわけ?
廉
足るを知る者は富むたるをしるものはとむ
(なまえ)
あなた
ん?なにそれ
廉
俺は家族以外全ての人間を頭の中の想像で完結させてきた。
好かれるのも嫌われるのも俺の想像。
自分に危害が及ばなければ好き嫌いすらどちらでもいいんだ。
廉
だから、俺は人に興味がない。
そして人も俺に興味がない。
(なまえ)
あなた
私は興味あるよ?
廉
えっ?
(なまえ)
あなた
私は興味ない人を誘ったりしないっ!
バカにしないでっ、、
廉
バカなのかもしれないとたまに思うけど
バカにはしてないよ、
(なまえ)
あなた
君はそのつもりなのかもしれないけどね、
私は機嫌を損ねましたっ!!
そう言ってまた俺のお皿にたくさんお肉をおいていく君。
廉
だからそんなにいらないってば、、










俺たちはお肉をたくさん食べて焼肉屋を出た。




ねくすと. ♡7で2話更新 お願いします🙏

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