あなたside
るらオンニの顔をまともに見れない。
下を向いて
早歩きで、るらオンニを通り過ぎる。
今オンニに失礼なことをしてるのはわかってる。
だけど
今は1人になりたかった。
るらオンニの目を見てそう言う。
でも、いざオンニの目を見たら、
涙が止まらない。
これだけで泣いちゃう私は
きっと弱い。
はい、といってハンカチをくれるオンニ。
なんて優しい人なんだろう。
るらオンニの背中を見て
また涙が溢れてきた。
早歩きで事務所を出る 。
今日は宿舎ではなく、自分の家に帰ろう。
目の前が歪む。
なんで、?
まだその情報が正しいかはわからないのに。
韓国人メンバー達が、
私たちの悪口を言ってるかなんて
まだ確定してないのに、、、
少し小走りで
事務所の扉をくぐった。
ドンッ!!
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。