第31話

30話
426
2021/10/31 02:51
授業が終わり学校を出ると、校門の前に三ツ谷がいた。
(なまえ)
あなた
三ツ谷くん
三ツ谷 隆
三ツ谷 隆
一緒に帰ろ
(なまえ)
あなた
早いね、今日は部活ないの?
三ツ谷 隆
三ツ谷 隆
あー、ちょっと早く切り上げて来た
(なまえ)
あなた
え?どうして?
三ツ谷 隆
三ツ谷 隆
あなたに早く会いたかったから(ニコッ
(なまえ)
あなた
…!
(なまえ)
あなた
も〜…///
(なまえ)
あなた
三ツ谷くんってそういうとこあるよね…
三ツ谷 隆
三ツ谷 隆
ん?なにが???
(なまえ)
あなた
むぅ…
知らない顔をする三ツ谷にあなたは少し拗ねた顔をした。
三ツ谷 隆
三ツ谷 隆
こめんごめんw
だってかわいいからあなたが
(なまえ)
あなた
は、恥ずかしいからっ///
ニヤニヤしている三ツ谷はあなたの手を引いて歩き出す。
(なまえ)
あなた
あ、三ツ谷くん!
三ツ谷 隆
三ツ谷 隆
ん?
(なまえ)
あなた
今日さ…
(なまえ)
あなた
ちょっと寄りたいとこあるんだけどいい?
三ツ谷 隆
三ツ谷 隆
いーよ、どこいくんだ?
(なまえ)
あなた
…私の家
三ツ谷 隆
三ツ谷 隆
え?
三ツ谷 隆
三ツ谷 隆
あなた、家に帰るのか?
(なまえ)
あなた
そろそろ行かなきゃダメだと思って
(なまえ)
あなた
ずっと三ツ谷くんの家にいる訳にもいかないし
(なまえ)
あなた
お母さんがどんな反応するか分かんないけど…
三ツ谷 隆
三ツ谷 隆
………
三ツ谷 隆
三ツ谷 隆
…そうか、じゃあとりあえず行ってみるか?
(なまえ)
あなた
うん…
あなたは不安な顔をしていた。
それに気づいた三ツ谷は心配そうに声を掛ける。
三ツ谷 隆
三ツ谷 隆
辛かったらまた今度でもいいんだぞ?
(なまえ)
あなた
ううん、大丈夫
心配ありがとう
三ツ谷 隆
三ツ谷 隆
そっか…





2人は歩いて、あなたの家の小さなアパートの前まで来た。
三ツ谷 隆
三ツ谷 隆
ここ?
(なまえ)
あなた
うん、1階の角部屋
(なまえ)
あなた
三ツ谷くんはここで待ってて
三ツ谷 隆
三ツ谷 隆
ついて行かなくて大丈夫か?
(なまえ)
あなた
うん、大丈夫
あなたが部屋に行こうとすると、三ツ谷がグッとあなたを止めた。
引き留めたあなたは心配なのか少し困った顔していた。
(なまえ)
あなた
…ん?三ツ谷くんどうしたの?
三ツ谷 隆
三ツ谷 隆
…いや、なんつーか
三ツ谷 隆
三ツ谷 隆
ちょっとでも嫌な気分になったらすぐ戻って来ていいんだからな?
(なまえ)
あなた
…優しいね三ツ谷くんは(ニコニコ
そう言うとあなたは三ツ谷の手を離して部屋に入る。





ガチャ…バタン




三ツ谷 隆
三ツ谷 隆
…だっせぇな俺、背中押すこともできねぇのかよ


家に入ったあなたは母親がいるか確認する。

しかし、玄関には無数の靴が散らかっており、母親がどれを履いているかがからなかった。


(なまえ)
あなた
…ただいま
聞こえるか聞こえないかぐらいの声で喋る。
しかし、部屋からは物音一つ聞こえない。
(なまえ)
あなた
(お母さんいないのかな?)
リビングに入ると、そこは酷く汚れていた。

食べ散らかした弁当のゴミなどが散乱していたのだ。
(なまえ)
あなた
なにこれ…

元々生活力が母親にないことは知っていたが、あなたの記憶にある部屋以上に今は酷い状態になっていた。

(なまえ)
あなた
(…なんだか嫌な予感がする)
あなたはとりあえず、自分の財布と通帳を持って帰ろうと、隠しておいた場所まで移動した。

(なまえ)
あなた
(たしかここに…)
(なまえ)
あなた
あれ?
閉まっておいたはずの財布と通帳はどこにもなかった。

ガタンっ




(なまえ)
あなた
!?
母親
何してるの
物音がした方を見ると、冷たい目をした母親が立っていた。
しかも、その手にはあなたの財布と通帳が握られている。
(なまえ)
あなた
お母さん…

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