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第6話

朱の思い出話
『なぁ!俺空手ならってるんだぜ!』
『ふーん。金の無駄だな』
『何だよ!やんのか!』

『ただいま…』
『あら?凌楽どうしたの?』
『…俺って強くなれないのかなぁ』
『そんなことないわよ!今はそうかもしれないけど、和也がもっと大きくなったら強くなってるわよ!』
『そうかなぁ』
『そうよ!』
プルルルル…ガチャッ
『はーいもしもし三国ですけども』
『あ、す、すいません!今行きます』
『凌楽、ちょっと待っててね。』


俺は力だけを求めた。
小学校高学年になってからは喧嘩だって何回もしてしまった。
その度に母は一緒に謝ってくれて、
俺のことを叱って。一緒に泣いた。
そんな母に俺は甘えて。
叱られるのが嫌じゃなくなって。
…翌年母親が死んだ。
何でもチンピラに絡まれていた女性を助けようと前に出て攻撃され、倒れた時の打ち所が悪かったらしい。
父は母がいなくても頑張ってくれたけど。
俺は不安定な状態になった。
喧嘩しようとしたり、急に立ったまま動けなくなったり。
そんな不安定な俺から友達は離れていった。
そんなとき、「◼️◼️先生」が担任になった。
先生は優しくて、俺が手を出す前に止めてくれた。
海斗と日向しか友達のいなかった俺に話しかけて、自然と人が集まるようにしてくれた。
俺の友達が増えて、嬉しくなって放課後一人で泣いた時は、
『良かったなぁ…先生も嬉しいよ。』
と母の様に…一緒に泣いてくれた。






これは本音を暴言で隠し続けた少年のお話