【茉優視点】
どうしよう。他の人たちも多分これ攻撃されている。
そして、攻撃されていなかったとしても、
まだ相手は一回も魔法を使っていない。
つまり…
そんなんじゃ、いくらめっちゃ身体能力くそ高いアルと一応魔法が使える私じゃ倒せない。
それに、魔法を使うって何気に体力使うからあまり連発はできない。
なら、そうなると相手の魔法が分かるまでアルにたたかってもらえば?
でもでも、それだとアルの負担が…!
私が喧嘩腰になったところ、アルにデコピンされる。
でもまあ、
呆れたようにいったアルの顔には、わずかながら笑みが浮かんでいる。
良かった、と思うが同時に。
細かいことは気にすんな。
作者・え、ひどない?
なにかこう、画一的な案は…
相手の魔法が分かり、なおかつ相手を確実にやれるような。
そんな手っ取り早い方法を考えなきゃ…
アルならライトさんとかいいそうだったのに…
私は逆に君の観察眼を疑うよ?
私はまだ文句をモゴモゴと言うアルに一括。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。