第27話
攻撃
【天使子視点】
天使子とライトは繁華街方面に向かっていた。
残念そうに肩を落とすライト。
何故かもめる天使子とライト。
すると、空から…
≪ビューーーーーーン!≫
なにかが落ちてきた。
その落ちてきたものは、よほど勢いがあったのか道路に穴を空けると、埃を払った。
その美少女は顔をほころばせると帽子をかぶり直した。
そう言ったとたん、ニッカは目にもとまらぬ早さで天使子の横に来ると、
鳩尾に拳を沈めた。
ニッカは笑いながら天使子のほっぺをぺちぺちと叩く。
他のところも、攻撃されている…!
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【モモセ視点】
モモセとハンナは、道端で座っている少年に目をやる。
いつも通りである。
その時。
≪ズドーーーーーーーン!≫
先刻と同様、穴が空く。
モモセは険しい顔をして、ハンナの前に立ちふさがった。
モモセ、その通り。
颯斗はビクビクしている。
その瞬間。
モモセは目をつぶり、そして
リットがうめき出した。
ハンナも手を動かそうとしているが、動かせていない。
その瞬間、時間がとまった。
モモセの結合魔法は、モモセの体に合っていない。
なので長く使えば使うほど体にも影響が出る。
二人同時にやることは、自分の体力、あるいは命を削ることになる。
颯斗は声をかけると、一歩づつモモセに歩みよった、
そう言うと、颯斗はリットに向かって風魔法をうった。
形のいい顔を笑わせた颯斗に、リットはニヤリと笑って答えた。