いやだからさっきから結構やばいんだって!
…一番厄介なやつを足止めに回してしまった気がする。
その気持ち、分からんでもない。
辛辣やな
いやこの状況、アル、あんたが一番危険なのよ?
別に私たちは痛くも痒くもないのよ?
あの、危険だと言うことを自覚してくださらないかしら?
しびれをきらした天使子ちゃんの叫びによって、私たちはそれぞれ別行動を開始した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あの家の…あととり?
…この人はモモセさん
あの家の跡取り息子。
まあ、孫だけど
…それにしても、なんともまあいかつい見た目をしてらして
赤いボサボサとした長めの髪の毛、黄色と緑のオッドアイの目、右目のしたにはバーコードが書いてある。
背が高くてがたいもいい。
この世界では何て言えばいいのか知らないけど、現実で言えば完璧・完全にヤンキーだ。
ってかこの見た目で着ている服はなぜか白黒でめちゃくちゃシンプル。
…謎がなぞを呼んでいる気がする。
しかも『モモセ』って。
なんかかわいいな。
あ、すいません
うわ、一番聞かれるとめんどいこと聞いてきた。
…いや、なんで空き家借りてんだよ、私は。
さすがにこの言い訳は…
ヤバい、普通にツッコミしてしまった。
でもそんな簡単に諦められると…ねえ?
私だけだと絶対に散らかるけど。
わまあ、天使子ちゃんとアルいるし、そこは大丈夫かな…?
ってかこの人いま掃除って言った?
見た目に反して。
しかも定期的に確認?
まじで真面目やん。
アルが危ない!
…正直、いままでの恨みとかあるからもうちょっと苦しんでてもいいと思うけど。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
仲間…1
擬人化した回数…3
出会った敵…2
倒した敵…2
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!