<茉優視点>
地下室寒いし。
上ではドタドタ探す音。
…正直怖い。
アルはそういうといきなり外に出た。
続いて私も出る。
……名前何?分かんない。
今ホントにピンチなんだって!
十分?
いやまって10分!?長くね!?
言われた瞬間私は反射神経で右に避ける。
≪ビュン!≫
なんか……レーザー光線?いやなんかもっと小型みたいな…まあよく分かんない銃を打たれた。
いやでもこれ体育3の女にはきつい!
…これを10分とか無理です。
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あの人、まだ一回も魔法を使っていない。
私たちはもうボロボロ。どうしようもないくらい戦況は悪い。
しこも、これで死んだら現実にかえれないじゃん!
私の魔王を倒すって条件、もしかしてこいつらのところの『ボス』?
なら、私が再起不能になってもなんとしてでもアルに生き残ってもらっ即戦力になってもらわないと…
ダメだ。今気づいてもアルは間に合わない。
どうしよう。あいつの持ってる銃死ぬほど強いし。
アルが当たって動けなくなったら?そしたらどうしよう。
倒せない。帰れない。
でもそう思ったときに既に体は動いていて。
≪ドン!≫
私は、アルを突き飛ばしていた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。