現在から遡ること数時間前ーーーーー
目を開くとそこには先程までとはちがう
景色が広がっている
名前を呼び辺りを探すが介人たちの姿は見当たらない
と、足元に絵の描かれたものが転がっていることに気が付き拾い上げる
スタンプを見回していると背後から声が聞こえ振り返ると
そこには男性が、3人と女性が1人
使い方も分からず元に戻るにも役には立たないと思い投げ渡し
その場を立ち去ろうとした
そう答え歩き出す
だが後ろからの足音に試しに走ってみる
介或が声をかけると後ろからつける足音は止まった
再び歩き出そうとした時
視界がグラッと揺れ倒れかけた
だが一人の男性に支えられて倒れることは無かった
そう言うと1人の男性はその場から少し距離を置いた
介或を支えている人、距離を置いた人以外は近くにいるがこちらを見ていない
介或は、支えている人を押し倒し掴んだまま距離を取る
そしてギアトリンガーを突きつける
介或はそう言い放つと
一輝を突き飛ばし走ってその場を離れる
あれからどれくらい経ったのだろうか
ここへ来た時は、明るかった空は
夕陽で赤く染まっていた
だが、初めてくる地。
どこにいるかも分から
背後から声がし振り返ると
先程の男性が
僕は聞いたことのない言葉に反応した
今度はヒロミの方が反応した
介或は歩き出そうとしたが
また止められた
そう言われヒロミについていく
しばらく歩くとヒロミは、一軒の銭湯の前で立ち止まった
大二たちの案内でヒロミと共に中へ入る
辺りを見回していると
ふと一枚の写真が目に入る
僕はお辞儀をした
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!