第8話

星に願いを
22
2018/08/20 10:20
『はる……か?』

「……」

「なに?」

『なんで、ないて……』

え?

わたし泣いてる?

やばい

止まらない

でも……

「何その顔笑笑」

「ちょっと目にゴミが入っただけ」

なんて下手な嘘なんだろう

『うそだろ?』

『遥はそんなことで泣かない』

「……」

「うそじゃ……」

言葉が発せない

涙が止まらない。

「ごめん私帰る」

そう言い残して

その場からにげた

そしたら双司が叫んだ

『遥!』

『今日の夜7時!星月公園で待ってるからな!!!!』

『絶対来いよ!!』

どうして

どうして

そこまで私にかまうの?

行きたくなかった。



でも





もう辛い思いはしたくないから

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