2人で無言のまま家へ帰る
玄関を閉めて、誰もいない真っ暗な部屋へ歩き進む
彰人を見てると、なんだか泣きたくなってきた
ただ、泣く前に……これだけは、伝えたい
いつもはちょっと冷ためのくせに
優しい声で、なんだか不安そうにこちらを見る
ごめん、上手く笑えないかもしれない
それが、私の精一杯の気持ちだった
彰人も絵名も
傷つけてばかり
私の絵が、絵名を傷つけた
私の心が、彰人を傷つけた
ごめん、ごめんね彰人
瞬間、私の体は彰人の胸に引き寄せられた
そのまま強く抱きしめられる
彰人が私の肩にぐりぐりと頭を押し付ける
肩がなんだか濡れている気がして、ちらりと見てみれば
彰人も泣いているらしい
散々遠回りをしてしまった
ごめんね彰人、
ありがとう。
最終回感ぷんぷんですがまだ続きます!!
なんなら書きたいこと全然書けてません!!
まだまだ多分結構続くのでご安心を!
彰人くん落ちの新作書きました〜
今回は新さんの妹ちゃんのお話です
時系列がちょっとおかしいかもですが
目をつぶっていただければ幸いですm(_ _)m
それでは〜👋
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。