第3話

初めての
6,625
2018/07/22 07:08



「遥希くん?」



大学の履修科目について 聞きたいことがあり、遥希くんの部屋を訪れた私。

2回ほどノックをしたものの、返事はない。



「…入るよー?」



各部屋に鍵はかかるようになっているものの、そのとき鍵はかかっておらず 簡単に入ることができた。



「遥希くん?あのさ…」



大学でもらった資料を腕に抱え、部屋に入ると、ベッドで眠っている彼の姿が見えた。



…寝顔、ちょっと幼く見えるな。


そんなことを考えながら 近づき、ベッドの縁に腰掛ける。




昔はよく 遥希くんの部屋に侑斗と2人で遊びに行ったっけ。


懐かしい思い出に浸りながら、寝顔を見つめていると、突然腕を引かれた。



「…ダメだろ。男の部屋にそんな格好で来たら」



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