第13話

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2018/08/09 09:38



『好きだよ』


そんな彼の甘い声が、ずっと耳の奥にこびりついている。

思い出すだけでドキドキしてしまうなんて、これじゃ重症だ。



「...はぁ」



抱き枕を抱き寄せ、そっと息をつく。

さっきまでの時間がまるで夢だったかのように思えるのは、一体何故だろう。



そんなことを考えていると、突然扉をノックする音が聞こえてきた。




「あなた?」






扉の向こうから聞こえてきたのは、優しい幼馴染の声。



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