シェリー先生が一瞬でダウンしてしまった。
もう僕らでこいつを消さなきゃいけない
さぁ、戦闘だ
ジュリだけでいいのになぁ、せんせーまできちゃったかー
ボソリと呟き、あと四人も相手するのはめんどうくせ、と思いながらも戦闘体制になる
俺は地面が割れそうな勢いで地面を踏み込む。まずは先生を片付けようと先生に向けて金棒をふりかざす
細く繊細そうな刀より何倍も太い金棒が防がれた。 なぜだ、頭にはてなが浮かぶ
困惑している間にもう目の前まで近づかれた
肩から先を切り離された。でも痛みはなにも感じない
確かに速い、でも瞬きする間に両腕が再生する。今の状態では、首の宝石が破壊されるまで体は再生してくれるらしい
先生も目を丸くする、この情報は初耳だったらしい
一瞬でできた隙を爪で突く
先生の服の横腹が少し破れ、切り傷をつけるくらいにしか傷を付けられなかった。
しかし、こちらとしては好都合、あれだけ速く動く人だ、長時間動けばいずれ貧血になる
目では追えない異次元の速さ近づく
宝石を破壊するために首を狙われる
咄嗟に首を手で覆う
手じゃ弱かった。 宝石の一部が大きく破損する感覚が身体中を走る
体にもダメージが入る
でも、先生は刀を地面に深く刺し、肩で息をする
横腹からも血が流れ出る
ついにその場に座り込んでしまった
マリアちゃんは先生に駆け寄る
ルリはあの日の母親のような目でこちらをじっと見る
その瞬間だけ心がチクチクした、【忘れたかったあの記憶の目】だった
過呼吸と震えがとまらない。
ルリから目を背ける
あ...なんでだ?体が勝手に動く
足が、スザクの方に向かう
上乗りになり拳を頬に向けて降ろす
頭で考えていることと行動が全く違う、こんなつもりじゃない
しまった、本体が出かけた
カスミちゃんとジュリ君が必死に僕を止める
もうやめてくれ! 助けてくれ...
僕の目から涙が滴り落ちた
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。