第10話

本性とラルロ先生
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2022/09/18 03:23
タマキ
タマキ
さーて、シェリー先生はダウンだ。
ラルロせんせぇ...これでどう守る?
シェリー先生が一瞬でダウンしてしまった。
もう僕らでこいつを消さなきゃいけない
ジュリ
ジュリ
先生! 僕も参戦します。
ラルロ
ラルロ
助かるが無理だけはするな、生徒が死んだら大問題だ
マリア
マリア
か...回復は任せて!
ルリ
ルリ
私は怪我の処理を!
スザク
スザク
じゃあ残りは戦うか
カスミ
カスミ
いいぜ、のった
ラルロ
ラルロ
サポート頼むぞ
さぁ、戦闘だ
ジュリだけでいいのになぁ、せんせーまできちゃったかー
タマキ
タマキ
厄介だなぁ..
ボソリと呟き、あと四人も相手するのはめんどうくせ、と思いながらも戦闘体制になる
俺は地面が割れそうな勢いで地面を踏み込む。まずは先生を片付けようと先生に向けて金棒をふりかざす 
タマキ
タマキ
ッ!
細く繊細そうな刀より何倍も太い金棒が防がれた。 なぜだ、頭にはてなが浮かぶ
困惑している間にもう目の前まで近づかれた
ラルロ
ラルロ
まだまだだな
肩から先を切り離された。でも痛みはなにも感じない 
スザク
スザク
は、速い...
確かに速い、でも瞬きする間に両腕が再生する。今の状態では、首の宝石が破壊されるまで体は再生してくれるらしい
ラルロ
ラルロ
なっ..!
先生も目を丸くする、この情報は初耳だったらしい
一瞬でできた隙を爪で突く
タマキ
タマキ
チッ、ずれたか
先生の服の横腹が少し破れ、切り傷をつけるくらいにしか傷を付けられなかった。
しかし、こちらとしては好都合、あれだけ速く動く人だ、長時間動けばいずれ貧血になる
ラルロ
ラルロ
(まだ浅くて助かった...でも、長時間このスピードで動くと出欠量に問題が出てくる。
もう技を出すしかないのか?)
ラルロ
ラルロ
(あとはあいつらに)
目では追えない異次元の速さ近づく
ラルロ
ラルロ
ウィンドウカット_風切り_
宝石を破壊するために首を狙われる
咄嗟に首を手で覆う
手じゃ弱かった。 宝石の一部が大きく破損する感覚が身体中を走る
タマキ
タマキ
クソッ...
体にもダメージが入る
でも、先生は刀を地面に深く刺し、肩で息をする
横腹からも血が流れ出る
タマキ
タマキ
ラッキー♪
ラルロ
ラルロ
ッ、ハァハァ...
ついにその場に座り込んでしまった
マリア
マリア
先生!!
マリアちゃんは先生に駆け寄る
ルリはあの日の母親のような目でこちらをじっと見る
ルリ
ルリ
...
その瞬間だけ心がチクチクした、【忘れたかったあの記憶の目】だった
過呼吸と震えがとまらない。
ルリから目を背ける
あ...なんでだ?体が勝手に動く
足が、スザクの方に向かう
スザク
スザク
うわっ!
上乗りになり拳を頬に向けて降ろす
タマキ
タマキ
体が、勝手に..?
頭で考えていることと行動が全く違う、こんなつもりじゃない
タマキ
タマキ
助けて...
スザク
スザク
(本性からタマキの顔が?)
しまった、本体が出かけた
カスミちゃんとジュリ君が必死に僕を止める
カスミ
カスミ
もうやめろ!タマキ!
ジュリ
ジュリ
タマキ君!
もうやめてくれ! 助けてくれ...
僕の目から涙が滴り落ちた

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