目黒side
あなたと結ばれた後、車に乗りながら
街のイルミネーションを見に行くことになった。
2人ともイルミネーションとか空とか見たりするのが
好きだから、普段人目を気にしないで2人で出掛ける
ことができない分、昔からよく車で見に行ったり、
どんなに暑かろうが寒かろうがベランダから夜空を
見上げていた。
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さっきの恥ずかしさがまだ残っているのか、
少し声を上ずらせながら返事をするあなた。
やばい…。
圧倒的に可愛い。
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本当は歩いて見て回りたいけど、車で走りながら
見て回る。
そんなでも楽しそうに目をキラキラさせながら
窓の外を眺めるあなたは子供みたいで、でも誰よりも
綺麗で毎年見てるけど毎年見惚れている。
このあなたの姿は誰にも見せなくないし、
俺だけのものだけにしたい。
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そう言うと窓の外を見て拗ねたかと思うと、
急に何かを閃いたのか楽しそうに携帯を渡してきた。
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そう言うと嬉しそうに車から降りて、
俺がスマホを構えたのを確認すると次から次へと
ポーズを決めていく。
通り過ぎる人も何事かと振り返っていくけど、流石プロ。
視線を気にする事なくポーズを決める笑
「え、あれってさ、」
「だよね、!?」
周囲の人たちがあなたの存在に気づき始め、
だんだんと騒がしくなってきた。
「あの、黒麗あなたちゃんですよね、?」
その時、二人組の女子が話しかけた。
1「いや、黒麗ちゃんでしょ?」
2「ね〜、別にいいじゃんか」
2「あ、ちょっと、!?」
わーわーわーわーうっさい奴だな。
お前らは卵から返ったばっかで親鳥に餌求めてる
小鳥かよ(
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あ、そーだったわ。
あなた、キレると口悪くなるんだったわ。
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そんなこんながあり、無事家に帰還。
あなたにとって、幸せで特別なクリスマスに
なってたらいいな、。
俺の彼女って最高じゃない?
絶対幸せにするから、
♡×30
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!