不安しかない。
中島くんと歩いてても、
廻りの女子がどんな目でみてるかとか、
電車の窓から見える景色とか、、、、
何もわからなかった。
お弁当食べよって、松島くんが机をくるっと向きを変えたとき、
そこにあったマジックが私のスカートに当たり、
膝でワンバウンドして、ふうまの足元に転がった。
なんてことしてくれたのよ、、、
と言いながら、ペンを受け取った、、、瞬間、、、
ふうまが私の左手をこじ開けた。
ーーーふうまの手はいつも、すこし冷たい。
私の左手のひらは、マッキーで真っ黒になった。
マッキーがご丁寧に付いてた。
ふうまにペンを渡して、私はトイレに逃げ込んだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。