あのcaféを出てから 少しが経ったところだった。
2人とも 特に話すことはなく,あと少しで私の家だ。
私が言葉を放つと
ホンジスさんは少し俯いた。
少しつっかえながらも話すホンジス...ジョシュアくんは少し微笑ましかった。
そうやって子供のように 笑うジョシュアくんに 私は不覚にもときめいてしまった。
この会話から少し歩いたその先 私の住まうアパートが 見えてきた。
流暢な英語で手を振りながら挨拶をしてくれたジョシュアくん。
私も 手を振り返した。
部屋に入って 鞄を開けると
まだ,少しカフェの甘い香りが 残っていた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。