第22話

時___☼
596
2018/06/02 04:25
私達は水族館前駅から 再び電車にのった。
you
今日はありがとうね 楽しかったよ。
ジョシュア
こちらこそ 付き合ってくれてありがとう。
you
ううん、来たかったから。ジョシュアくんと2人で。
自分でもなんてことを言ってしまったんだろう、とも思ったが この言葉は本望だ。
ジョシュア
またどこかに行こう?
うん...と言おうとした時 、
次の駅で人がたくさん乗ってきて
私達は向かい合う形で立つしかなくなった。

私はドアの端の方、ジョシュアくんはその私の前に立って、人がぶつからないように守ってくれてる。
やっぱりジェントルマンだな~って。

ジョシュアくんの吐息までが聞こえるこの距離が少し続けばいいなって思ってしまった。
you
あ、次で降りなきゃ...
開くドアは私達のいる方の反対で、
人混みで見えさえしない。
ジョシュア
降りよう。
そう言ってジョシュアくんは私の手を握ってくれて、
ジョシュア
すいません降ります~
you
すいません~
改札を出て、私がありがとう。と言った後も、
手が離れている事はなかった。
私達は家に向かって歩き出した。
今もなお、手は握られてて 身体中の熱が手に集まってるのでは。と思われるくらいにあたたかかった。
you
あ、おうち
永遠にこの時間が続けば。そんな風に思ったのもつかの間、私の家がみえてきてしまった。
ジョシュア
じゃあ、今日はありがとう。
また今度何かお誘いするね!
you
こちらこそ!
楽しかったよ
ジョシュア
じゃあね
そう言うと同時にジョシュアくんは
私の頭をぽんぽんとして、帰っていった。

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