今は午前8時。 ジヨンとのお出かけのために私は準備をしていた。
どんな髪型したら 喜ばれるんだろう?
どの服装が 好みかな?
そんな事を考えていたら、時計の針は10時10分をさしていて、ジヨンは10分遅刻した事がわかる。
ぴんぽ〜ん
そういって入ってきたジヨンは たくさんの荷物を抱えていて そりゃぁ遅れてくるな笑 そう思った。
さっそくジヨンは服をひろげだして 私に話し出した。
そういって出したのは
淡いローズクォーツ色で 膝くらいまでの丈のワンピースだった。
私は 試しにそのワンピースを着てみた。
ジヨンが そのまま試着しやすいから、と ワンピースを着たまま 近くのショッピングセンターに来た。
上着ほしいけど ジヨンの言うことは正しいから 何も言わないことにしておこう。
しかし私はこのあとのデートでこの言葉の意味を知ることになる。
といってジヨンが持ってきたのは スマホよりひとまわり大きいくらいの革製の肩掛けバックだった。
そうしている間に日は落ち、
私達は 夕食を食べて帰った。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。