第95話

ないよ
10,384
2021/03/30 13:22










︎︎
あなた
私が死ぬまでにしたいことは...
宮 侑
宮 侑
おん。




優しく返事をしてくれる侑。







私が死ぬまでにしたいこと....















あなた
....ないよ。
宮 侑
宮 侑
...ないん。?
あなた
うん。




私はない。



特にない。





呪術師として、人を助ける



それだけだ















でも。








あなた
幸せになりたいな。




私は無意識にその言葉を口に出した。






私の家系は呪術師でも有名な方の家系。






恵に出会う前まで、お父さ....あいつに

『お前は使えないっ!』

『お前は何も出来ない!』

『この家を引き継ぐ気はあるのか』

『なんでこんなのも出来ないんだ!』

『ちゃんと振る舞いなさい!』

『お前みたいなやつ作らなければよかったっ!』

『もっと偉い子を作ればよかった!!』とか。
まぁ私は要領よくねぇよ。
頭悪ぃもんな。


くそほど言われ暴力受け、自分に自信なくして、いっそ死んでやろうかと思った


小学校入って恵に出会って、恵と恵の姉。津美紀姉さんと遊ぶ時が何よりも楽しかった。相談も乗ってくれて気が楽になれた気がした。


そしたらいきなり恵が白髪の男を連れてきて。



白髪の男に「君〜、あなたの下の名前ちゃんだっけ?お父さんから暴力受けてるでしょ〜!腹立つよねぇ〜逃げ出したくない??ねぇねぇ〜!」






あぁ、クソ腹立つよ


恵が言ってた奴ってこの人かって即わかったわ




デリカシーの無さにクソ腹立つよ








『クソ腹立つよ。あんたも、あいつお父さんも』





白髪の男「君ぃ、よく言うねぇwww家出たい?」




『そりゃあ出れるならな。でも無理だわ』




白髪の男「最強だから、出来ちゃうんだよねぇw」






それからほんとに暴力も受けなくて、



なんならお母さんと会わせてくれて




すっごい幸せな日々を過ごしてた









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