私は無意識にその言葉を口に出した。
私の家系は呪術師でも有名な方の家系。
恵に出会う前まで、お父さ....あいつに
『お前は使えないっ!』
『お前は何も出来ない!』
『この家を引き継ぐ気はあるのか』
『なんでこんなのも出来ないんだ!』
『ちゃんと振る舞いなさい!』
『お前みたいなやつ作らなければよかったっ!』
『もっと偉い子を作ればよかった!!』とか。
まぁ私は要領よくねぇよ。
頭悪ぃもんな。
くそほど言われ暴力受け、自分に自信なくして、いっそ死んでやろうかと思った
小学校入って恵に出会って、恵と恵の姉。津美紀姉さんと遊ぶ時が何よりも楽しかった。相談も乗ってくれて気が楽になれた気がした。
そしたらいきなり恵が白髪の男を連れてきて。
白髪の男に「君〜、あなたの下の名前ちゃんだっけ?お父さんから暴力受けてるでしょ〜!腹立つよねぇ〜逃げ出したくない??ねぇねぇ〜!」
あぁ、クソ腹立つよ
恵が言ってた奴ってこの人かって即わかったわ
デリカシーの無さにもクソ腹立つよ
『クソ腹立つよ。あんたも、あいつも』
白髪の男「君ぃ、よく言うねぇwww家出たい?」
『そりゃあ出れるならな。でも無理だわ』
白髪の男「僕最強だから、出来ちゃうんだよねぇw」
それからほんとに暴力も受けなくて、
なんならお母さんと会わせてくれて
すっごい幸せな日々を過ごしてた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!