良くもウチの娘に……!
……っ。
こんなことして……どうなるのかわかって
いますか?
え……?
どういうこと?
いいわよ!
もう、我慢できないわ!!
お義父様も、どうして!
……時音には、家のために働いてもらわなければならないからな
それも……私で終わりです!
……?お母さ……
逃げなさい!!
っ!
……時音!!
亮くんは男性を振りほどいて、私を起こす。
失礼しました〜✨
……ふたりとも、来なさ〜い!
いつの間にか玄関に先回りしている先輩さん。
時音……!
いいのかな?
もうこの家には戻れないよ?
……っ
行きなさい!
……任せた!!
先輩と亮くんと、こっそり準備していた荷物を持って、逃げ出したのだった。
後日。
……どうぞ
ありがとう
お母さんは家を追い出されたそう。
何もわからない私は、お母さんに説明してもらうことにした。
僕までごめん……
亮くんも聞いてほしいの!
ひとりじゃ、まだ怖いから……。
……私がここに嫁いだのは、
親が決めたからでね。
うちは会社経営なんてして
ないし、お義父様もだけど、
家同士の交流っていうの?
大人のための結婚だった
お母さんも……?
お義父様から、時音を……そういうふうに
使うために、しっかり育てることを期待
されて……。
伊乃里くんはいい人だって、本気で信じて
いたのよ……?
でも、違ったのね。
……ごめんなさい
…………
お母さんも、お祖父様のプレッシャーとか重圧に耐えてきたんだ……。
私、きついこと言ったわよね。
でも……信じてくれないかしら?
時音のこと、大好きなのよ
お母さん……わたしもだよっ!
確かにお母さんは、一回も酷いことはしなかった。
ただ私と同じで……不器用なだけだったのかな。
え……?
いい、の……?
うんっ!
……ありがとう。
亮くんだったかしら?
時音をよろしくね
あ、いや、そのことなんだけど……
本当の彼氏じゃないっていうか……。
嘘ついたっていうか……。
ん?
彼氏のフリ、していたんです(ニコッ)
え、そうなの?
僕は、時音の親友です
……そういう事なんだよね
まぁ……。
本当に、ありがとう。
あなたがああ言ってくれたから……
私はあなた達を信じることができたの
あれは……本音ですから///
そう?
てっきり……本当に彼氏さんかと思ったのに
違うよ!
…………
だって……彼女さんいるし……
!?
いないよ!?
え!?
でも、あの先輩って彼女さんでしょ?
違うよ!
……え、勘違い??
そっか……(ホッ)
「良かった……!」
え?
え?
ま、まさか……声に出てた!?
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!