第6話

夢と現実
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2018/04/15 10:52
木が多くて。虫も多くて。

なぜか私1人で。
美空
美空
ここどこぉぉおおお!?
完全に迷いました。
靴紐結んでる少しの間でだよ!?

奏耶がなんかすごい歩くの早いせいだよ絶対...
美空
美空
あ、みんなに連絡取れば...!
.........
美空
美空
瞬にリュック渡しちゃったしー...
途端に冷たい風が吹いて、木を揺らす。

なんか暗くない、?
寒っ...

そう思いながらも歩いて行った。
...
美空
美空
いたっ....!
木の根につまずき、そのまま倒れこむ。

もう...今日はついてない。

美空
美空
喉乾いた...寒い...
昨日の睡眠不足もあり、どんどん意識がもうろうと
していく。


ああ...私死ぬのかな...

バシッ
美空
美空
何!?
何か物が当たり見てみると、
私のリュックが地面にあった。
美空
美空
え?瞬来たの...?
奏耶
奏耶
ばーか!!俺だよ!
美空
美空
え?奏耶?
奏耶
奏耶
何してんの。
美空
美空
迷っただけだよ。今みんなのところに
戻ろうとしてた。
奏耶
奏耶
はぐれてから何分経ったと思ってんだよ
ほら。行くぞ。
美空
美空
うん...!
そう言って立とうとした時


ピキッ


痛みが走った。
美空
美空
った....
奏耶
奏耶
え、足痛いの?
美空
美空
いや、平気!
奏耶
奏耶
世話焼かせるなーほんと。
ほら。背中乗って。
美空
美空
いやだいやだ!歩ける...
奏耶
奏耶
足引きずって歩かれる方が遅くて
めんどくさいから。
美空
美空
.....
私は渋々奏耶の背中に乗った。


奏耶は温かくて。たくましくて。
奏耶
奏耶
なんか美空、熱くない?
美空
美空
そんなこと...ない...
奏耶
奏耶
熱あるの?
美空
美空
知らない...
安心する。
美空
美空
なんで私なの...?
奏耶
奏耶
え?
あまりに奏耶の背中が落ち着くから
美空
美空
なんで...私を好きになってくれたの?
変なことを口走ってしまいそうで。
奏耶
奏耶
っ....
でも意識もはっきりしてないから、
夢か現実かの区別もつかないや。
奏耶
奏耶
俺が美空好きなのに、理由なんかいる?
なんか、すごい嬉しい言葉が聞こえる。
美空
美空
ふふっ笑
夢かな。
美空
美空
いらないね....
現実かな。

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