第38話

のんびり37
21,383
2021/03/13 05:29




パッと飛んで、

高専内に顔を出す。







勢いよくドアを開けて教室に入った。








夏油傑
夏油傑
悟、もっと静かに……、あなた?
どうしたんだい?
家入硝子
家入硝子
……?どうなってんの…?





硝子がひょっこりと顔を出し、

あなたの前で手を振りながらそういう。






五条悟
硝子っ、頼む
戻してやってくれ
五条悟
コイツ急に…っ!!
なんも反応しねぇんだよ!!
人形みたいになって……!!!
家入硝子
家入硝子
分かった、ちょっとじっとしてて
(呪霊の術式か…?)







硝子が集中する。





あなたのかすり傷なんかが消えた。

……けど、









家入硝子
家入硝子
もど、らない……
五条悟
はぁ!?
どういう事??
早くしろよ!!
家入硝子
家入硝子
やってる!!
出来ないの、戻んない!!
夏油傑
夏油傑
反転術式でも戻らない…!?









いくらやっても、

あなたの目に光が戻ることは無かった。








何処も見つめず、瞬きもせず、動かず

ただ、起きてるだけ。









夜蛾正道
夜蛾正道
おい、お前達。
いったいどうした
五条悟
先生…!!







先生が教室に入ってくる。







夜蛾正道
夜蛾正道










あなたを見た瞬間、先生の顔が歪んで







けど、直ぐに元に戻った。









五条悟
……先生、







なんで全然動揺しないの。









五条悟
もしかしてさ、







鱗を全部食べたらどうなるか、








五条悟
知ってたの?







知っててあなたに全部片付けさせたの?








夜蛾正道
夜蛾正道
……鱗を全て食べたものは、
'' 次の天之水分神 '' となる。
廃人のようになり、殆ど呪物そのものになる。
夜蛾正道
夜蛾正道
……あなた自身も知っていた。
夜蛾正道
夜蛾正道
全てを知った上で、
そうなる事をあなたは望んだ







先生が、俺からあなたを取り上げようとする







五条悟
待って、






ギュッとあなたを強く抱きしめる。






そして先生を見る。







五条悟
殺すの?
夏油傑
夏油傑
!?
家入硝子
家入硝子
!?







傑も硝子もびっくりしてる。










夜蛾正道
夜蛾正道
……だいぶ前から決まっていたことだ









瞬間、先生の呪骸が俺たちを取り押さえた。







もちろん抵抗するけど、

任務後でいつも通りの力が出せない。









五条悟
っ、待てよ!!
やめろ!!連れてくな!!!
家入硝子
家入硝子
先、生…!!
あなたはまだ、生きてるのに…!!!
夏油傑
夏油傑
まだ、何も試してないじゃないですか!!








,






夜蛾正道
夜蛾正道
あなたの事は、忘れろ






そう言ってあなたを連れていった。







______NEXT。

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