『……………っん……!?蓮くん!!?』
蓮「ふふふふ、おはよ」
目を開けると目の前には蓮くんの顔
しかも私はいつの間にかベットの上
蓮くんは隣の椅子に座っていた
蓮「もぉ、帰ってきたら寝ちゃってるんだもん」
『ごめん…』
蓮「いいよ、あなたの可愛い寝顔が見れたから」
やめて
こんな近距離でそんなこと
蓮「あれ〜?あなた、顔赤くない?」
そう言って近づいてくる
『っ、赤くないし、可愛くない!』
逃げるかのように布団にくるまってしまった
蓮「ごめんごめん、ちょっとからかいすぎちゃった
そういえばお腹空いてない?」
『えっ?…あっ』
グ〜〜
蓮「うふふ、もう夜やけん」
へ?!
そういえば外は暗くなっていた
そんなに寝ちゃってたんだ
蓮「そんなあなたに〜、じゃーんフレンチトースト作ってきた!」
おぉ〜すごい…って……
『夜にフレンチトースト??笑』
蓮「これが1番得意なんだもん…」
『ふふっ、ありがとう、嬉しい』
蓮「えへへ」
『って、めちゃくちゃ美味しいっっっ』
蓮「でしょ!自信作だもん」
『今度作り方教えて!』
蓮「え〜、だめ」
『なんで!』
蓮「ひみつのレシピなの!」
『えぇ……じゃあまた今度作ってね』
蓮「……毎日作っちゃう」
それは多すぎです
蓮「あっ、あなた外見て」
『ん?………わ…』
満月だ
『…きれい…………』
蓮「月が、綺麗ですね」
『、っへ?…………………うん』
それって
蓮「あなた…
好きだよ」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。