第13話

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2020/09/24 09:03






美味しいご飯をみんなで食べて、蓮くんとお庭へ散歩に行って、お風呂に入って寝る






何も変わらない日々に安心する















とはいっても最近暇なんだ






蓮くんはよく何処かに行ってしまうし

奨くんは屋敷の家事と筋トレで忙しい

純喜くんも警備で色んなとこへ行ってしまう














蓮「あなた〜?どうしたの?」




『蓮くん!』



フワッ

あぁ今日もいい香り



いつの間にかこの蓮の花の香水の匂いが大好きになっていた




『ん〜…やることなくって暇だなぁって…』



蓮「そっかぁ…僕の部屋にでも来る?」









『えっ?!』




蓮くんのお部屋に?










蓮「…やだ?」




『嫌なわけないよ!…行く』











まただ






私の鼓動よ、静まれ













ガチャッ


蓮「はい、ようこそ〜」




『うわぁ…』






部屋中蓮くんの香り





思わず顔が綻んでしまう











蓮「ふふふ…こっち来て」





連れられ向かった先は大きな窓






『すごい…』





そこからはお庭が一望できた






蓮「もう蓮の花は見れないけどね…」







上から見る蓮の花もきっと綺麗なんだろうな













『…来年はここから見てみたいなぁ……』



蓮「!」




振り返ると蓮くんは驚きと喜びが入り交じったような顔をししていた











蓮「約束ね、来年はここから2人で見よう」





『うん、約束ね』ニコッ





















蓮「っ…あなた…ちょっと僕用事があるから、ここでくつろいでてくれる?」





『えっ?うん…』



蓮「ゆっくりしていていいから、ごめんね」






















もっと蓮くんと話したかった








『あっ…あれって……』



窓の外を見ていると遠くの方に街?のようなものが見えた












外の世界…か














今の私にとってそれは少し怖い








あまりにここの居心地がいいからなのかな











『……なんだか…眠くなってきた…………』









ちょっとソファに横になろ…

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