『何ここ……』
壁の向こうにあったのは小さな部屋
本棚と机があるだけの
机には1冊の本が開いてあった
『これは……日記…?』
本棚にあるものも日記なのかな
一体、誰の……
その時ふと部屋の奥に目がいった
『扉……?』
何処かと繋がっているのだろうか
それより気になるのは
『凄い数の鍵…』
扉には3、いや4つもの鍵が付けられている
けど、どれも掛かってはいないみたい
ドクン
なんだろう
これ以上進むのが恐い
でも、気になる
ギィッ
扉の先はまた小さな部屋だった
ドクン
『っ………』
ベットが1つあるだけの
ドクン…ドクン
『はぁ…はぁ……っ……』
私はこの部屋を知っている
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。