第33話

33*
321
2021/01/10 09:45





何も変わらない日々












小さな部屋でひとり







1ヶ月













ここに来て何日経ったのかを数えることでどうにか自分を保っていた








朝昼晩のご飯









そして、時々彼がくる















蓮「やっほ〜あなたちゃん!」





『……』


















蓮「今夜は雨が降りそうだなぁ」







『そうですか…』


蓮「…」

















スッ


ビクッ









蓮「怖がんないでよ」




そう言って彼は私の頬に触れた

















ひんやりとした手

























『グスッ…』





























蓮「…………ね…」ボソッ

















『グスッ…なに?…』




蓮「なんでもないよ、おやすみ」





































わからない















彼が
























私のことが好きだからここに閉じ込めた










たまにきてはほんの少し話をするだけ































悲しそうな顔をして

























ずっとこの生活が続くのだろうか











部屋に閉じ込められ




















ひとり











































嫌だ




























逃げないと


























ザァァァァァ







雨の音がここまで聞こえてきた




プリ小説オーディオドラマ