私はごく普通の農家の1人娘だった
暮らしは豊かなものではなかったが、幸せだった
父「あなた!気をつけてな!」
母「いってらっしゃい、気をつけてね」
明るいお父さんと優しいお母さん
そして商店街のみんなも
「あらあなたちゃん、おつかいかい?」
『うん!』
「おーい、あなたちゃん!今日これあるよ!」
『わ〜!美味しそう!2匹買ってく!』
ドンッ
?「わっ…ごめんなさい」
『すみません!周りよく見てなくって』
?「………」
『えっと…お怪我ないですか?』
?「はい…じゃ……」
見たことない人だったな…
『ねぇねぇおじちゃん、あの人知ってる?』
「いや、見たことないなぁ、旅してる人とかかもなぁ」
旅か…
にしては荷物身軽な気もするけど…
?「おっちゃん!!これ3匹ちょーだい!!!」
「あいよ!いつものね!…っと、あなたちゃん、暗くなる前に気ぃつけて帰れよ!」
『はーい』
おつかいも済んだし、早めに帰るか
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。