第4話

4*
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2020/09/20 11:36





奨「大丈夫?」



『はい…もう落ち着きました…』









奨「あなたちゃんは記憶がなくなってしまっているんだね」




『そうだと…思います……』







奨「名前以外に覚えていることはある……?」








『分からないんですけど…………何か…………すごく不安なんです…………






















何かから逃げたいような………………』






奨「…………そっかあ……どうしたらいいかなぁ…」






















?「ここにいたらいいよ」





ふわふわした声が聞こえてきた方を見ると銀髪?で切れ長の目が印象的な青年が立っていた





















奨「…蓮……」










『あなたが…………蓮…さん……?』




ニコッ
蓮「うん、はじめまして。この屋敷の主の蓮って言います、蓮くんって呼んでほしいな?」



この人見た目とのギャップがすごい……


なんか……





ふわふわしてる











『蓮…くん…………あっあの!助けていただいたようで……ありがとう……』




蓮「ほんっと!びっくりしたけん!森の中で倒れているの見つけてさ!!…体調とか大丈夫?」


『うん』









蓮「あなたちゃん、記憶がないんだって?行く場所もないんでしょ?この屋敷にいなよ」








『いいの…?………って……名前…なんで……』










ニコッ
蓮「廊下から聞こえたの!




それより奨くん!純喜もさっき起きたんよ!行ってあげて?」





奨「わかった、あなたちゃんじゃあね」




よくわかんないけど奨くんは何処かに行ってしまった









蓮「…あなたちゃん?」

『はい』





蓮「たぶん記憶の事とかで今は不安でいっぱいだよね…?

ここで僕と過ごせばちょっとは楽になるかもしれんから

それに僕もちょっぴり寂しいんよ。この屋敷3人で住んでるから…








だから……この屋敷にいてみない………………?」





すごく優しそうに微笑む人だな








行く宛てもない私には迷う余地すらなかった









『お願いします』




蓮「!!!ホント?!!嬉しい!!」




蓮くんは私の手をとってキラキラした目で見てくる


とても喜んでくれているようだ




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