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第1話

#1 プロローグ
431
2021/08/30 08:48
私は気付いている。
自分が小説の世界の住人だということを。
そしてこの小説は学園モノの青春ラブコメだということを。
大体、よく考えてみると小中は普通だったのに高校のクラスメイトは私以外全員男子。
そして全員の顔面偏差値が国宝級レベル。
行事はすぐに来るし、関わりのない上級生や下級生が謎に私の名前を知っている。
でも…私は知っている。この小説では私はモブなことくらい。

この間、少女漫画でよくある学校に通う途中に角で男の人とぶつかることがあった。そして彼は同じ学校の制服だった。(あまり小説や漫画では確認しないようだか)
でも彼の顔を私は見たことがなかった。

…あれ、これって転入生パターンじゃん?でも、私の隣…人いるよな。
正門先生
正門先生
ほらー!席ついてやー!
正門先生
正門先生
…やな。
よし、これで連絡事項は終わり!
…あれ、転入生は?
岩﨑大昇
岩﨑大昇
なぁなぁ聞いた~?
猪狩蒼弥
猪狩蒼弥
隣んクラスに転入生来たっぽいよ
そう、私はモブ。
この小説の主人公は…私の親友。
多部未華子
多部未華子
あ、あなた!なんか私の隣の席に転入生が来たんだけど
そう彼女である…はずだった。


⚠️この話は完全なるフィクションです。実際の人物とは全く関係ありません。

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