無料スマホ夢小説ならプリ小説 byGMO

前の話
一覧へ
次の話
3
2021/09/20

第9話

大海より蘇りし海神
衛「この揺れって外からじゃないか!」

杏奈「行ってみよ!」

ー断罪館の屋上ー

卓郎「これは!」

皆が館の屋上にたどり着くと、そこには巨大な青白い吸盤の付いた触手が何本か揺らいでいた。大きさ的にも明らかに邪神のものでない。

ザガロ「っ!?まだ何か出てくる!」

ザガロがそういうと、再び島が揺れだし、円を描くように纏まっていた触手の真ん中から大きな水しぶきが発生し、そこから巨大な蛸の頭が出現した。ギョロリとした黄色い眼球が全員を睨む。

衛「やっつけた方が良くねえか!?」

卓郎「同感、皆、油断しないで!」

ザガロ「おう!」

杏奈「レイジング発動!ファイヤースラッシャー!」

ザガロ「レイジング発動!火炎爆速!」

杏奈は右手に炎を纏った大剣で1本の触手に斬りかかり、ザガロは両手両足に青い炎を纏わせて一気に顔面目掛けて蹴りかかる。しかし、怪物は一切ものともせず、杏奈を触手で弾き飛ばし、ザガロをもう一本の触手でたたき落とした。

杏奈「わっ!」

ザガロ「いたた...」

卓郎「実は僕もレイジングを使えるんだよね!レイジング発動!フリーズドライ!」

怪物「っ!?」

杏奈「卓郎もレイジングを!」

卓郎「びっくりさせようと思ってね♪僕のレイジングは氷さ!」

卓郎が魔法陣から冷気を放ちながら杏奈に自分のレイジングを説明している内に怪物のほぼ全身が氷漬けになっていた。

衛「今だ!凍ってる内なら斬れる!」

杏奈「うん!」

2人は光のレーザー剣を生成すると、怪物を2人でX字を描くように切りつけた!しかし、4つに裂けた怪物の体が直ぐにくっ付いて元に戻り、切り傷も完治してしまった。

杏奈「なっ!不死身!?」

衛「マジかよ!」

怪物「ぷぉぉぉ!」

衛「あぶねえ!!」

怪物が雄叫びを上げると、2人に向かって黒い墨のような液体を吐き出す。それは衛がレイジングで作った壁でギリギリ防ぐが液体を被った壁はドロドロに溶けて消えた。

衛「当たらなくて良かった...」

卓郎「毒性のある墨のようだね...」

ザガロ「気をつけろ!」

それぞれ2人ずつ左右に別れて怪物を攻撃する事にした。しかし、怪物の触手は夥しい程数が多く、隙を見つけられずにただ振り下ろされた触手をひたすら避ける事しかできない。

卓郎「避けてるだけじゃ体力が持たない!」

衛「でもどうすりゃ良いんだよ!」

ザガロ「卓郎の氷でも奴を止められなかったし...万事休すかよ!」

声「おやおや、苦戦しているねぇ」

杏奈「っ!」

突然陽気そうな声のする方向を皆で顔を向けると、そこには建物の屋上に突っ立って腕組みをしている邪神がいた。

衛「なんだよ、やられっぱなしの俺らを見てわざわざ笑いに来たのか?」

邪神「それは心外だなぁ、せっかくアドバイスの1つでもしてやろうかと思ったのにさ。」

ザガロ「アドバイスだ?信用出来るかよ!」

邪神「じゃあこのまま全員死んでバッドエンドかい?嫌だよね?じゃあ大人しく言う事を聞きなよ。」

卓郎「...このまま全滅するよりマシかもね、分かったよ、アイツをどうすれば良いか教えてくれないかな?」

邪神「良い子だ良い子だ♪じゃあ教えてあげよう...うーん、そうだなぁ、せっかくそんだけ人数がいるんだからね、協力しなきゃ勝てないよ。」

衛「なんだよ!ちっともアドバイスになってねえし!」

憤慨する衛に対し、邪神は顔に巻かれた触手から見ても読み取れるくらいの呆れ顔でまた言った。

邪神「あのさ?学生の分際でその態度何?とゆうか、ちゃーんとアドバイス出してるんだけどなぁ?協力だよ、協力!4人も入ればあの触手なんてどうにかなるでしょ。」

杏奈「えー💧うーん...協力...4人で協力...4人で避ける...うーん....あ!そうだ、ただ避ければ良いんだ!」

ザガロ「いやいや!それならさっきからずっと...💦」

杏奈「ただし、めちゃくちゃに避けても駄目なんだ!協力して、あの触手を避ける、避けるというより、誘導する!」

怪物「キェェイ!」

杏奈「来たよザガロ!ジャンプで避けて!」

ザガロ「おわ!」

ザガロは杏奈の指示に条件反射でジャンプで触手攻撃を躱す。そしてもう1本の触手に追われていた杏奈がザガロが躱した触手の下に隠れる。そして更に反対側から飛び出してきた、すると先程の彼女の動きに見事誘導された触手は2本共に絡まってしまった。

衛「しめた!これならいける!」

卓郎「全部絡ませてしまえば動きは鈍くなるはず!」

邪神「そいつはクラーケン、触手は沢山あるけどよく絡まってしまうそうだよ。」

クラーケン「シャルル....」

杏奈「ほらほら!こっちだよ!」

卓郎「捕まえてみな!」

4人はバラバラにジャンプしたり走ったりで触手を上手く絡まるように誘導して、クラーケンが全く動けなくなるまでひたすら躱し続けた。結果、全ての触手が複雑に絡まってしまい、クラーケンは動けずに苦しそうに唸る。

クラーケン「グゥゥァァア!!」

美琴「皆さん!クラーケンの胸元を狙ってください!心臓を破壊することが出来れば倒す事が出来るはずです!」

ザガロ「心臓?あの辺りか!」

クラーケン「っ!」

卓郎「させるか!」

クラーケンは毒墨を吐こうとしたが、卓郎による冷凍攻撃で漏斗を凍らせて塞いだ。

クラーケン「っっ!」

杏奈「うぉぉぉ!」

衛「アクアスラッシュ!」

卓郎「フリーズ!」

杏奈が走り出し、衛が水の斬撃を飛ばし、そしてそれを卓郎が凍らせ、それを杏奈が踏み台にして高くジャンプしてクラーケン本体に飛び乗った。

ザガロ「行けぇ!」

衛「決めろよ!」

卓郎「杏奈!落ちるなよ!」

杏奈「くらぇぇ!」

クラーケン「グギャァァァァ!!」

杏奈はレイジングで生成した光の剣でクラーケンの身体を突き刺し、心臓を貫いた。すると、杏奈は素早く飛び降りて島の地面に着地して、クラーケンは断末魔をあげながら深海の底へ沈んで行った。避難していた人達含め、レイジング使い3人が黄色い歓声を上げた。

男性「やったあ!やったぞ!」

男性B「あの化け物を倒しやがった!」

女性「とんでもない子だわ!」

衛「やるじゃん!」

卓郎「やったね、杏奈♪」

ザガロ「大活躍だな!」

杏奈「皆もね♪」

美琴「この島を救って下さり、ありがとうございます!」

美琴に続いてマリエイヌも頭を下げる。

ザガロ「あれ、邪神は?」

全員「え?」

ザガロにそう言われて全員は邪神が居た場所に目を向けるがそこには既に邪神は居なかった。

杏奈「お礼言いたかったなあ」

衛「えー?いいだろ別に、感じ悪かったし。」

ー深海ー

邪神「ま、簡単に死なれちゃ面白くないし、良く頑張ったよあの子らは♪」

深海を泳ぎながら邪神はそう呟き、その場を後にして海を出た。

邪神「ふう..."いよいよその時"かな?」


to be the continued