第4話

夏目家の苦悩
22
2023/03/29 14:18
杏奈「いやぁ、昨日は凄かったなぁ」

マリエイヌ「....何がだ?」

杏奈「いやね?」

杏奈は昨日のベルゼブブ線でザガロがレイジングで狐になってベルゼブブを倒したことを話した。マリエイヌは珍しく彼女を褒めていた。

マリエイヌ「....オー、ヨクヤッタナー」

杏奈「あ、ありがとう...。(なんで棒...。)」

杏奈「あ!そろそろ学校行かなきゃ!行ってきます!」

マリエイヌ「.....。」


杏奈が学校に着くと、何やら3階の1年のクラスの廊下が騒がしかった。まるで皆、慣れているかのように大して悲鳴を上げている訳では無い。神の襲来では無さそうだ。

杏奈「どうしたの?」

後輩「先輩...実は、例の不良がまた暴れだしたんです!💦」

杏奈「不良...?そんなの居たっけ?」

後輩B「あ、来た!逃げろ!」

不良らしき少年「.....チッ...あ?」

杏奈「あ。」

背中まで長い黒髪の学生服を羽織った男子生徒と、杏奈の目が合ってしまい。杏奈は思わず固唾を飲んで真っ青になりアタフタする。

杏奈「い、いや、怪しいものじゃ...」

不良らしき少年「...俺の視界に入るんじゃねぇ、消えろ、ゴミ虫が。」

杏奈「は、はい!」

年下に恐喝されて情けないと思いつつも、杏奈は必死で逃げるように自分の教室に戻った。

杏奈「はぁ...💧(怖かった💦)」

卓郎「大丈夫かい?」

あわてて教室に入ってきた彼女を心配して卓郎が寄ってくる。杏奈は大丈夫と言ってから授業の教科書とノートを取り出す。卓郎も杏奈の見やりつつも自分の席に戻った。

杏奈「......。(なんかあの子見覚えあんだよなぁ。)」

そして放課後、杏奈は家に帰ろうと道を歩いていると、例の不良が自動販売機でクリームソーダを買って飲んでいる所を見かけた。咄嗟にその場を離れようとしたが、彼が気付き、杏奈を睨みつけて詰め寄った。

不良「おい、てめぇ何見てんだ?」

杏奈「たまたま帰り道が同じだっただけ...」

不良「チッ...」

不良は舌打ちをするとズカズカと道を歩いて帰って行った。杏奈は胸を撫で下ろして一息ついた。

杏奈「こわかった...💧」

そして深夜2時、例の不良の杏奈は寝付けずに暗い部屋の天井をただただ見つめていた。

杏奈「....(やっぱり見覚えあるな、あの子。でもどうしても思い出せない💦モヤモヤしてると明日学校遅刻しちゃうし...どうしよ、気合いで寝るか(。・`ω・´)キラン☆)」

ー翌日ー

杏奈「わぁぁぁ!」

結局、あのまま寝付けずに遅くまで起きていた為、登校時間8時半より25分遅れてしまい、全陸疾走で通学路を駆け抜けていた。

担任「....白石杏奈さん」

杏奈「はぁぁぁい!」

担任「ちょっ!?」

杏奈「はぁはぁ...」

勢い良くドアを開けて担任の出席で自分の名前が出ると同時に息を切らしながら手を挙げた。その滑稽な光景にクラスメイト達は大爆笑の嵐を巻き起こしていた。

担任「だ、大丈夫?」

杏奈「はい!」

担任「ま、まあ遅刻はしなかったからよしとします」

杏奈「(*^罒^)い (*^Д^)え(*^。 ^)す」

卓郎「やれやれ」

そして放課後、友人達に別れを告げていつも通り帰り道を歩くと、そこには1人の男性がたっていた、見た目からして40〜50代くらいの老けた顔つきだった。誰かを探している様子だったので、杏奈は心配そうに話しかけた。

杏奈「あの、誰かを探していますか?」

男性「ん、ああ君、まさか衛と同じ学校の子かい!?」

杏奈「衛...?」

男性「夏目衛!1年生で、私の息子だ!素行が悪いって有名になってるはずだから分かるはずだが💦」

杏奈「あ、あの不良か!」

男性「中々帰って来ないから心配なんだよ💦」

学校で暴れるだけじゃなくて親まで心配させるなんてどうかしてるな、と、考えて杏奈は衛という不良を探し始めた。

杏奈「衛くーん!いるー?」

声を張って呼びかけても返事が来る気配はない、彼のあの性格上、読んでも返事するとは思い難いが.....。

空が暗くなり、杏奈は諦めて帰ろうとした、すると路地裏が騒がしい。気になった杏奈はそこに向かう、すると....

杏奈「何これ.....」


to be The continued

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