私が悩んでいると女の人はマイクをとおさずにきいてきた。
今思うと、あの女の人は日本人の私を失敗させて恥ずかしい目に合わせたかったのかもしれない。
だってさ、アッキンダ、だよ？
あのアッキンダよ？？
なのにその時の私は何も考えずに
って。
あほかって。
あほだって。
何も考えてなかったアホな私は、失敗したら～とかって言うのも何も考えずに始まってしまったギターの音に身を任せて歌い始めた。
～アッキンダ♪
歌い終わると、わって感じで拍手があがった。
歌い終わってから今更だけどすごくドキドキした。
私が前に出てきた時よりも人が増えてるように感じて、こんな大勢の前で歌ったんだって思うとさらにドキドキしてきた。
でも、歌うのってやっぱ楽しい。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。