第10話

当日。
_____あなたside


シフト表を見たら、
私
(はぁ、ダメだ。空いてない…)
お笑いサークルの公演時間が12:00~14:00

バイトが10:00~14:00。完全に被っていた。
私
すみません、店長。
店長
はい、どした?
私
この日、シフトの時間変更出来ませんか?
店長
あー。ごめんねーその日人居なくて、
私
あー、そうですか…大丈夫です!ありがとうございます💦
店長
いやいや、ごめんね!
_____
私
(はぁ、やっぱりダメだよね…)
もうここで諦めて行けないってハッキリ言うしかない。そう思って夕方カンタさんを探しに学校に戻った。
私
(どこいるんだろ…。)
歩き回って探してると、
???
あー、大丈夫です。鍵返しとくんで
ひとつの部屋から掃除のおばさんが出てきた。
私
(聞いた事ある声。)
少し部屋を覗いてみると、そこにはカンタさんの姿だった。

一生懸命パソコンと向き合っていたのだ。

彼の真っ直ぐな眼差しはとっても………















素敵だった。
その夜、水溜りボンドの動画を見たらいつも通り手の抜きどころがなく彼らの笑いにつられていた。
私はそんな彼らを応援したい。そう思った。
_____カンタside


やってきた。当日。あなたさん見に来てくれたかな?…

俺は足が震える。
トミー
トミー
緊張すんなよ、いつも通り。な
カンタ
カンタ
う、うん。
カンタ
カンタ
あのさ、トミー、俺あの子誘った。今日
トミー
トミー
おー!絶好の機会じゃねーか!!笑わかせてやろうぜ!
カンタ
カンタ
頑張ろ!
そうして数分後。俺らはステージに立つ。
トミー
トミー
はいどーも!
カンタ
カンタ
はいどーも!
しかし、あなたさんの姿は見つからなかった。
_____あなたside。


当日、時刻は12:00。公演は始まってしまった。でもしょうがないよね、今度会ったら謝ろ。会えるかわかんないけど……


時間は刻々と過ぎ13:30を回った頃だった。



まな(友達)
まな(友達)
はぁ、はぁ…
まなが走ってきて
まな(友達)
まな(友達)
早く見に行ってきなよ!!…なにやってんの!もうあと30分しかないよ!!?、
そう、カンタさんと会って公演に誘われたことをまなには話していた。
私
いや、でも、まだバイト終わってないし…
まな(友達)
まな(友達)
私がヘルプ入るから!!
店長
あー!友達の!すみません…じゃお願いしますね、
まな(友達)
まな(友達)
はい!
私
え?なんでよ、
まな(友達)
まな(友達)
いいから!説明はあと、早く。行きな!
私は頷いて、
私
ありがとう。まな
走って会場に向かった。
_____(キー。)


扉を開ける。
私
え、、、泣
間に合った。。
トミー
トミー
はいどーも!
カンタ
カンタ
はいどーも!
大きな歓声と共に2人が出てきた。お笑いって自分には遠い存在で、知らない世界。でも彼らの真っ直ぐで会場を包み込むような優しさはエンターテイメントそのものを感じた。

くすっと笑顔になれて、それからお腹を抱えて笑える。そんな2人に惹き付けられた。
_____公演後。


私は会場を出てとある所にまた走って向かった。


私
あ、あの!
つづく。