第12話

救い。
※少々過激な争いがあります。




_____トミーside。


まさか好きな人が被るなんて…しかも相手がカンタとは。複雑な気持ちに押しつぶされそうになった。


モヤモヤした気持ちをぐっと堪えて俺はまた器楽室に向かう。


トミー
トミー
あ、、
また、聞こえてきた。隣の部屋から素敵な歌声が。
その時大きい物音がした。



_____ガシャン!!
私
ちょっ、なによ!!
生徒
生徒
はぁ?私に逆らう気?ニヤ
思わず隣の部屋を見てみると、何度もあなたさんを押し倒したり、物も投げつけていた。
生徒はあなたの胸ぐらを掴んで
生徒
生徒
目障り!笑笑
アッハッハッハッハッ
あんたさ、カンタくんにもトミーさんにも手出してるでしょー?私見てるんだよ?ぜーんぶ
私
は?どーゆこと
生徒
生徒
とぼけんじゃないわよ!…
あなたをそのまま押し倒す。
私
っっいっ……た
生徒
生徒
ファンとして言わせてもらうけど、あんたみたいな何にも知らない奴が気安く話しかけてんじゃんないよ(笑)
生徒
生徒
それから、何?このギター笑笑
これ使って2人の気を引こうってか?笑笑
ありえないんだけど……っこんなもん
私
違う!それだけは…やめてーー!!
その生徒はあなたのギターを破壊した。線も切り、もう使えない状態に
トミー
トミー
っおい……!!!!
生徒
生徒
っん!
私
え、……涙
トミー
トミー
もういいだろ……。
生徒
生徒
違う、違うの!トミーさんあのね!
トミー
トミー
お前の話は聞きたくもない。全部さっき聞こえた、ファンでいてくれてありがとう。すっげー嬉しいよ。でも、夢を追いかけてる人がどんだけ苦しいか、わかんねぇだろうな。
生徒
生徒
私は、2人の為に!!
トミー
トミー
俺らのため?笑わせんな。夢を叶えようと必死でもがいてる人を馬鹿にするのが俺らの為なのか?…
その生徒は走って逃げた。

はぁ、俺情けねぇな。相手にして。熱くなってしまった自分に恥ずかしくなる。


あなたさんの頬には叩かれたのかもみじが出来ていた。
私
(>︿<。)…
あ、ありがとう。。
トミー
トミー
ごめんな。ほんとに、、
俺はあなたさんの頬を撫でた。
彼女はボロボロになったギターを手に取り、
私
…これ、祖母が亡くなる前に買ってくれたんです。「親には内緒。あなたが大きくなって空に向かって私に歌を聞かせて。」って。
親に歌手になること反対されてました。でも祖母だけが応援してくれてたんです。夢を追いかけることは悪いことじゃないって。
トミー
トミー
あなたさん…
私
新しいの買って気持ち入れ替えます。…
トミー
トミー
あ、明日。12:00。学校の正門。
私
え?
トミー
トミー
いいから。絶対。
きっとこのままだと、彼女は夢を諦めてしまうかもしれない。そう思い俺は………















_____あなたside。


ボロボロになったギターをいつものケースに入れる。ごめんねおばちゃん。もう無理なのかな…


私に唯一寄り添ってくれた祖母はもう居ない。
両親は海外に出張してて帰ってこない。もちろん今の生活にも大反対。その上歌手になりたいだなんて、笑っちゃうよね…。
私
(今…すっごく泣きたい。)
そういえば、明日か。トミーさん何考えてるの……かな?











_____つづく。