秋なのに蒸し暑い空気。
朝からカラスが鳴いている
カラスは『カー』と鳴くのか『アー』と鳴くのか。
そんな事を考えている登校時。
少女漫画みたいな展開はきっと無い。
そう"思っていた"
ドドドドド
走る音が後ろから響き渡る
ドンッ!
ユリカ それは私の唯一ひとりの友達
私は毎日叶わぬ夢を見ていた。
だけどその夢はもう諦めた…
どうせ"叶わないんだし''
そんな事を話してたら学校についていた。
二年二組の下駄箱を開け靴を入れて上履きを履く。
クラスへとユリアと共に入る。
ユリアはクラス全体へと大きな声で挨拶をする。
私は少し頭を下げ影の如く席へと向かう。
そして一時間目が来た。
お知らせ…?どうせ近所からの苦情の話でしょ
転入生…
どんな子だろう
ガラガラガラ
ドアが開く
!?!??!?!
い…いけめん!!
こんなイケメン初めて…
それにめっちゃタイプ…
もう誓うわ…
この人と結婚する
ダン…!
私は机を叩く…
そして……
大声で言ってしまった…
人生終わりかも……
みんな私の方をポツーンと見る…
私は顔を真っ赤にして下をみる…
青葉さんが私を見て笑ってくる…
みんな一ノ瀬君を歓迎している。
前にも転入生はきたが、その時は皆反応は薄かったが今回は特別だ。
みんなも一ノ瀬君を狙ってるのかな…
ユリアが大きな声で手をあげる。
……?、
……え?
一ノ瀬君は私の方へ向かってくる。
頭が混乱していた。
あの一ノ瀬君が隣の席に来るなんて、、
ユリアが私の方を見て パチリ とウィンクをする。
私は微笑み返す。
この時思った…
これは『運命』と…!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!