後頭部を押さえつけられて、強引にキスをされる。
なにがなんだか分からなくて、クラクラする。
音を立てて首筋を吸った。
それにまんまと反応してしまう自分の身体が憎たらしい。
でも、どこか貴久の動きにも躊躇いが見えた。
ちゅ、と突起を吸われる。
反対の突起は、指で。
それだけでも大きく反応する。
…貴久、もうやめてよ………。
ナカに1本指を沈めて、私に吐かせようとする。
ぐちゅぐちゅ……
激しくナカを掻き混ぜる。
ちょうどいい所に当たっておかしくなりそうだ。
海老反りになって激しくイッた。
それでも、貴久の指が止まることはなく、さらにそのスピードをあげていくばかりだった。
あれから、何時間経ったんだろう…。
本番までいったのか、それとも、私が気絶したのか…。
記憶の殆どが欠けていた。
起きた時には、隣に貴久はいなくて、
下からはシャワーの音が聞こえてきた。
…あぁ、貴久はシャワーに行ったんだ。
ガラガラ、とお風呂場の扉が開く音。
それと同時にここに上がってくる音が聞こえる。
……なんか、いつも通りじゃない………?
__________じゃ、このまま抱いていい?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!