第7話

迷 走
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2018/10/21 12:11
流星 からの  その 言葉 を 聞いて


現実 を 見て 、



私は 血の気が 引いた 。






『 絶対 に してはならないことを したんだ 』







私 を 批判の目で 真っ直ぐ 見つめる 流星 が


また 口を開いた 。








「 どない するん ? お腹の子 」











『 下ろす !! 』 と 言おうと したが 、


先手 は 流星 だった 。













「 そんな 簡単に 下ろす なんて 言わへんやろうな w てか 、言えへんのやろうな w 」







『 そんな こと ッ …………』





「 別に 俺のこと 好きでも ないんやろ ?」





どんどん 私の 身体中 から


血の気が 引いていく







………………………………




特に 妊娠1ヶ月 を 経っていないため

入院の 必要 な ない



と 言われ 、

返されることに なった 。






心の 荒れが 整わない 流星 と

罪深い 私 を 乗せた

流星 の 車は



雑踏の 中を 乱雑に 通り過ぎる 。





私 の 隣に 座る 流星 から


冷静 且つ 怒り に 震える 流星の 心 が


伝わってきた。







ちょっと 冷静に なりたくて


助手席 の 窓ガラス を 少しだけ 開ける









雑踏の 食べ物屋の 匂い や


ちょっと した 煙草の 匂い 、


車の排気ガス の 匂いが


車内に 入り込んでくる 。






いつもだったら 嫌いな匂い だけど



今日 は 何故か 安心する 。






ふーっと 大きく 息を吐いて



すーっと 外気を 大量 に 吸い込めば




ほろり と 涙が 零れ落ちる 。






全く こちらを 向かない 流星 が




淋しく て 愛しく て 、


また 涙が 零れた 。






『 ………… ごめ ッ 、 流星 ッ 、』






ふと 発していた 言葉に



流星 は 反応してくれない 。









もう 数百メートル も すれば

大きな 交差点 が あって


左に 曲がると 駅と 西武 が ある 。





その 交差点 を 西武 の 方に 曲がれば


そろそろ家なのに



流星は 右に 車を走らせる 。





『 流星 ッ !? ど、 どこ行くの ?? 』





そんな 私の 言葉を 無視して


どんどん 進む 車






気づけば 速度計 は



40 から 80 に なっていた






『 流星 !! 流星 ってば !! ねぇ !! 』








流石に 危機を感じた 私は


流星の 腕を がっ と 掴む







『 流星 ごめん って !! 流星を 、 流星を 壊したのは 私 。 だけど 、 だけどね、これ以上 、 私のせいで おかしくならないで !!』




沈黙 が 流れたあと


ふと 流星が 口を開く 。












「 それが 、 愛してる人だったと しても ?」














私は ただ 何も言えなくて





何処に 行くのか わからず進む 車を 運転する


流星の 腕を ぎゅっと 掴んだまま




その 真剣な 横顔 を 見つめる だけだった 。

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