第8話

選 択
2,465
2018/11/02 09:06
駅前の  大通り から 一本 入った 小路に


車を 停めた 流星 。






「 お仕置き 、 」



『 え、 ?? 』


「 え、? ちゃうやろ 、 お仕置き に決まっとるやろ 」



『 っ ………… 』



「 悪いことした って 思っとるんやろ ?」

ニヤッ と 笑う 流星






「 ここなら誰にも わからんやろ ?」



『 そ、 そうだけど !! 別に家で いいじゃん !! 』














「 スリル ってもんが 、 必要 やろ ?」











藤井流星 、強烈に ドS なのかも 、




なんて ことを 考えていたら 、


突然 覆い被さる


大きな 体の 流星 。










「 あなた は 俺のもん やってこと 証明 するから 、」









貪るように 私の 唇を 奪い去る 。






『 だぁッ … め…… ‼︎ 』





「 お仕置きに だめ とか ないやろ ?」






『 だって 、 ‼︎ 』
そう言って 自分の お腹を 見つめる









拒否 は するけど


拒否した ところで どうにもならない。





「 いい加減 、 わかってくれへん ?
お前は 、 俺の やろ ?」





〝 なのに なぁ … w 〟 って


私の お腹 を 見つめる 流星 。









『 ごめん…… なさい ……』




「 謝られても 困んねん 、 相手 誰なん? 」




『 い …… 言えないよ …… 』





「 やっぱり 不倫相手 を かばうんか 」





〝 そうじゃない ‼︎ 〟 って


そう答えようと した時 、


首筋に 痛みが走った 。








『 いたッ … ‼︎ 』



「 俺の って いう 印だけど ? w」





吐くように 少しだけ 笑って


バックミラーを 動かす 流星 。






大体の ことは 予想が ついた。








バックミラー で 首筋 を 見れば




美しく 輝く ルージュ が あった 。




予想通り だ 。










「 もし 、 不倫相手の ことを 言わないんやったら、 お仕置きは キツくなるだけやけど ええんか ? 」





『 言ったら …… どうなるの …… ?』






恐る 恐る 流星の 目を見てみれば


鋭く 且つ 淋しげ な 瞳が あった 。






「 見つけ出して 、 抹消 する …」





抹 ………… 消 …


望 は この世から 、 消される ……






そんなの 絶対 に 嫌 !











と 思った時 ふと 今さっきの 出来事を

思い返した 。







キツくなる お仕置き と


首筋 の ルージュ ……







こうなったのは 自分の せいなのに


自分 で 自分の 首を 締めているのに








どうして この 選択に

苦しんでるの …………

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