彼 に 電話して …
焦って 彼 に 電話をかける 流星
『 も 、 もしもし !? 』
[ あなた? ん? 誰や ]
『 細かいことはええから !
早く うちに来て欲しいねん ! 』
[ うちって? ]
『 あなたの 家 !!
早く !!!』
[ あんた 誰や 。]
『 藤井 !! 藤井や !!』
[ えぇっ !? ]
電話口は 相当 バタバタしてるみたいだ 。
ガサガサと 袋の音やら なんやらが
電話線 を 通して 伝わってくる 。
[ 今すぐ行く 。 せやから 待ってて。]
そう言って 電話を切った 彼 。
流星 は 何か 変な顔をしていた 。
『 なぁ? この人、 名前は ?』
「 話してて わかんなかった ?」
『 聞き覚えのある 声やねん せやから…』
「 わかってるくせに 」
冷徹に 言葉という 槍で 突き飛ばす
流星は 困った顔で
私の 手の中の カッターナイフ を
無理くり とって ゴミ箱に 捨てた。
「 何すんのよ !! 」
『 そんなことして 何になんねん 。』
「 何度も言ってるでしょ!?
罪滅ぼし!!!
流星、裏切られた身なのにどうしてそんなに普通な顔してられるわけ?」
『 いくら裏切られたって死なれるよりはずっとマシやもん、そんなん当たり前のことやろ
何しようったって、俺はあなたが好きやねん』
そう言って
私に近づいてきて
私の唇を 深く奪う 流星
「 ……っ 、」
何度も 唇を 離しては 近づけ 重ねる.
何分かして インターホンが鳴った
辛く 心にのしかかってくる
インターホンの 鳴り響く音
早く 唇を離して欲しいのに
頭を 後ろから がっつり 抑えられて
背けられない 甘い 唇
すると 顔を離し 、
『 開けてくる』
とだけ言い残して 玄関に消えて行った流星
びっくりするだろうなぁ〜?
浮気相手が 幼馴染だなんて、w
あ、よくある話かw
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!