ピンポーン
こんなに朝早くから、誰だ…
ピンポーン
キュッ
こんなに朝早くから誰かわかんないけど、
俺はあなたと寝てるんだよ~
ピンポンピンポンピンポーン
ピンポーン
ガチャッ
マサイは眠い目を擦りながらそう答える
嘘だろ…
龍が後ろを振り向いたと同時に声をかけた
龍は驚いてこっちに振り返る
マサイさんは…俺たちの過去を全て知ったのか…
バレるのも時間の問題…かな?
話があるんだよ…。絶対…そうだ。
始めてあったときから、気づいてた。
龍の目はあなたの事を家族として見るような暖かい目でもあったけど…それとは別に、女としても見ていた。
まぁその事に気づいたのは俺だけだけど。
ガチャ
そう思った時、寝室の扉が開いた
そう言ってあなたは龍に満面の笑みを向けて龍の腕を掴んだ
俺に向けられた笑顔じゃないのがムカつく…
心なしか、龍の頬がほんのり赤く染まっていた
俺は龍にめで訴えた。
『近い…』
龍は俺の目に気づいてか、少し離れた
どうしよう…手先が震えてきた。
前に起こった事がフラッシュバックする。
怖い…。
ギュッ
マサイは私の手を握る。
ガチャッ
俺はお茶を吹き出しそうになったのを抑えて、マサイの話を聞く
あなたには龍という現暴走族の総長であり、あなたの兄妹である人がいるということ。
でも、実の兄妹ではないこと。
あなたはだほちゃんに上目遣いをして謝った
だほちゃんの反応はあからさまで、
顔真っ赤かよ…。
あの上目遣い、俺だけのものなのに。
ただでさえ可愛いのに上目遣いなんてされたら誰でもイチコロだっての…。
あなたはパァっと急に明るくなった
だほちゃんはそう顔の前でピースをして自慢げに言う
その日、私はマサイとだほちゃんのスマブラに付き合わされてその日が終了した。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。