~次の日~
カチャ…ガチャ…キィィー
スタッスタッ
カチャ...キィ
カチッ…ヴーヴーン
バチバチっバチっ
バチバチっバチバチっ
七尾…和樹………?
俺の意識はそこで途切れた
うっすら目を開けるとそこには広がっていたのは…
倉庫らしき所だった。
ありとあらゆる所に鉄パイプやら空き缶…
それに、血の跡…?
俺の数メートル先にある一つだけとても豪華なソファに横たわっているのは…確かにあなただった。
スリスリ
和樹は俺を嘲笑う
その時
ガッシャンガシャン!!
ビクッ
あなたは肩を震わせて和樹を見る
その目は恐怖に怯えていた
今すぐ助けに行きたい…!!
でも、こんなんじゃ、なにもできねぇよ!
和樹はあなたのボタンを1つずつ外していく
あなたは目に涙を浮かべていた
七尾和樹はマサイに殴りかかった
バキッ!!
口の中に広がる味と鼻を突き刺すように香るこの匂い…血だ。
俺はこのまま見届けることしか出来ないのか?
和樹はあなたのボタンを外し終え、あなたの下着が露になる
すると、クビレを触る
和樹は、指をボキボキっとならす
和樹はあなたの方によった
和樹はあなたの太ももに手をかけた
和樹の顔が近ずいてくる
キスされる…!!
そう思って顔を思い切り背ける
すると、首元にキスをしてきた
チクッ
和樹があなたのブラホックに手をかけた時…
シルクの後ろからひょいっと顔を出したのは龍だった
スタスタスタ…
シルクが通る道を遮ったのは七尾和樹だった
七尾和樹はシルクに殴りかかった
私は目をギュッと瞑った
バキッ!!バタ…
恐る恐る目を開けると、倒れているのは七尾和樹だった
龍は笑顔でピースをした
わ、忘れてた!!
脱がされてたんじゃん!!私!
恥ずかしい!
私は恥ずかしすぎて言葉にならない思いを隠しながらボタンをしめる
私はマサイの胸に飛び込んだ
マサイは私をギュッと抱きしめた
私はマサイを抱きしめる腕に力を込めた
マサイもギュッと強く抱き締めてくれた
はっ………
俺はバッとあなたを離して、首元を見る
やっぱり…
マサイの顔が近ずいてきて、首元にキスをする
チクッと鋭い痛みが走る
さっきと同じ感覚…
マサイは私の声に気づいているけどやめようとしない。
やめるというより、逆側の首元にもキスをした。
そこからも痛みが走る
私はそこで初めて知った。
あの時、七尾和樹にされたのはキスマークを付けられたのだ。と。
考えただけで鳥肌が立つ
でも、それをマサイが消してくれてるのだと考えるととても嬉しくなった
マサイは目をまん丸にしている
そう言って、キスをしてくれる
何度も何度も角度を変えてキスをしてくる
マサイのとろけそうなキスに溺れてしまっている私
そして再び落ちてくるマサイの唇
私はマサイに抱きついた
マサイは抱き締め返してくれた
シルクはそう言ってグッと親指を見せる
ピーポーピーポー
遠くからサイレンの音が聞こえた。
七尾和樹は2度目の逮捕により無期懲役となった。
私たちは事情聴取などでなんだかんだで夜中になっていた
お礼を言うために2人を呼んだ
なんで龍が謝るんだろう…
助けてくれたのに…
シルクが何かを隠していることは一瞬でわかった
シルクが龍のことをちらっと見た
そんなに私危なっかしいかな!?
エスパーか!!
と私は心の中で突っ込んだ
みんなは私とマサイの家に泊まることになった
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。