お待たせしましたぁぁぁぁ!!
たくさんの応援ありがとうございます!!
結果は8日なのでまだ分かりませんが
受かることを願いたいと思います!😭
それでは、本編START→→→!!
一生懸命頷くあなた
可愛くて、俺はあなたを包み込んだ
俺はあなたの頬に手を当てて親指で涙を拭う
『ごめん。』そう言われる前に俺はあなたの頬をムニッとした
ほっぺたをつままれてるから上手く喋れてないあなたに俺は少し先だして笑った
俺は目尻に涙を浮かべて、あなたを見ると頬をプクッと膨らませていた
俺は、笑いを堪えながら言った
あっ……。
あなたとのことがあってから
俺は笑っていたのだろうか。
あなたへの誤解が解けた時も不安な顔をしてたと思う
俺は涙が出そうなのを堪えた
俺はあなたの頭を撫でる
あなたは元気よく頷いた
え、その反応…傷つくんだけど…
まさか、したのか?
まじでホッとした〜。
キスされてたらどうしようかと思ったわ
俺またあなたを抱きしめた
あなたもそれに応えるように俺を抱きしめる
ピコンッ
あなたの携帯が鳴った
あなたが携帯を取り、ラインを開きメールを確認する。
そんな動作が俺には何故かスローモーションに見えた
俺が心配すると、あなたは俺に画面を向けてきた
『瑠璃坂さん。
月曜日の放課後にあの話の続きをしたいです。体育館裏で待ってます。』
恐る恐る聞くと、あなたは気だるげに言った
絶対、なんかある…
体育館裏だぜ?何も起こらないわけがない。
でもここであなたを止めて、先輩に変な噂でも広められたらあなたがかわいそうだ。
2人で目を合わせて笑った
まだお昼すぎだから、どこかに行くのもあり!
あなたはバッ!と立ち上がる
といったあなたは満面の笑みで『水族館!!!』と言った
あなたはさっそうとリビングから出て、寝室に向かう
俺も後を追った
あなたが着替えた服は
ニットのワンピースがとてもよく似合っていた
ちなみに俺は…
この服にジーパンを履いている感じだ。
この服、お気に入り…w
あなたの髪の毛はいつの間にかすごく綺麗に仕上がっていた
今日のあなたはほんとにいつもよりも可愛い
あなたは軽くメイクを施して俺の方に駆け寄ってくる
あなたに手を引かれて、玄関へ向かう
俺達は『アクアパーク品川』に行くことを決めた
あなたは楽しみすぎて鼻歌が止まらない
俺は満面の笑みで答える
今日は休日だから、電車も少し混んでいた
あなたが人とぶつかって軽く頭を下げた
その人はスタスタ歩いって行っちゃったけど
俺はあなたの前に手を差し出した
あなたは、『なに?』と言いたげに俺を見る
そう言って俺はあなたの手を握る
あなたも俺の手を握り返してくれた
改札前はそこまでじゃなかったけど
ホームに着くと人で溢れかえっていた
あなたは小柄だから、色んな人とぶつかって大変そうだ
それから数分後俺らは電車に乗ると案の定満員…
俺はドアに寄りかかって、目の前にいるあなたを支えていた
お互いのその位置がダメだったのだろう。
あなたが急に小さな声を出し
口元に手を当てていた
あなたは俺の服をちょこっとだけ引っ張った
俺は小声であなたに聞いた
あなたは首を横に振った
その直後、反対側のドアが空いて、再び大量の人が入ってきて、俺達も他の人たちも壁や人に押さえつけられるような状況になっていた
あなたは俺に抱きつくような体制になっていた
『やめっ…』
え?どーゆーこと?
俺は何もしてない…
俺はひとつの可能性を考え、少しあたりを見渡す
すると30代くらいの眼鏡をかけた男性の左手がかすかに前に出ているのがわかる
右手にはスマホを持っていたから、普通なら気づかないが…
ドンッ!!
俺はあなたの後頭部をおさえて、そのままドアの方にクルッと一回転してドアに押し付けた
乗客の目線は全員こちらを向いている
あー、めんどくせー
俺らは着いた駅で降りて、警察に全てを話した。
痴漢男は捕まった。
あなたは終始俺の袖を握っていた
あなたは俯いて首を横に振る
あなたはまた首を横に振った
俺は、誰もいないホームでそう言った
俺達は近くにあったホームのベンチに座った
ポタッとあなたの太ももに涙が落ちる
俺はあなたの涙を見た瞬間抱きしめた
あなたは首を横に振る
俺はあなたの髪を撫でながらそういった
あなたの震える体を俺は力いっぱい抱きしめた
その後、俺はあなたの背中をさすりながら話を聞いた
最初は太ももの後ろを触られて、一瞬だったからぶつかっただけだと思ったこと。
でもその後、スススっと太ももの裏を手の甲で撫でられたこと。
その手はどんどん上に上がってきて、ついにはお尻のあたりに来ていたこと。
パンツの中に手を入れられかけた時に俺が助けてくれたこと。
あの男の触り方が気持ち悪くて、忘れられないということ。
あなたの手が震えていた。
俺はその手を上から握った
今にも壊れてしまいなあなたの表情が俺の胸を締め付ける
コクっと頷いた
俺達は立ちあがり、ちょうど今来た電車に乗り込む
これもまた満員で…
俺はあなたをドア側にしてあなたの前に立つ
その後どんどん人が入ってきて俺はドアに手をつく
この体制…きっつ……
俺は人混みに押され、とうとう体制を崩してしまった
俺はあなたに激突してしまった。
幸い俺は顔をドアにぶつけることは無かったけど
あなたの顔が俺の胸あたりにうまっている
あなたの吐息が布越しに感じる
ドキドキする…
あーもうこれは確実にあなたに聞こえてる。
するとあなたは、俺のTシャツと上着の間に手を通して俺を抱きしめた
上目遣いで聞いてくる。
そんな可愛い顔して上目遣いすんなって…
俺は少し赤く染った頬を見せないように顔をフイっと背ける
あなたは俺の胸に顔をぎゅっとうずめた
その数分後、駅について改札を出た
まーたその上目遣い…
この上目遣いで言われとなんでも許せるわ
これぞ【悪魔の上目遣い】だわ。
あなたは再び笑顔になって俺と手を繋いだ
俺は急いで入場券を買いに行く
俺が差し出した手にあなたが手を絡める
あなたの言う通り、ペンギンが歩くイベントがあるのでそこに向かうことにした
ペンギンやらクラゲやらイルカのショーなどを見て
少しだけ薄暗い、小魚や大きい魚達が大きな水槽に入っているところに来た
俺はあなたをちらっと見る
その横顔は少し微笑んでいた
『あなたも綺麗だよ』
そういう意味も込めて言った
そう言って俺は、あなたの視線を遮るようにしてあなたにキスをした
俺は意地悪な質問をするとあなたの頬が暗くてもわかるくらい真っ赤になった
俺はそう言って再び唇を重ねた
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。