ガチャッ
マサイは優しい目で私を見つめてくる
私はその目に惹き付けられないようにマサイから目をそらすようにして早々にお風呂場に入った
服を脱いで下着だけになった時…
ガチャッ
私はとっさに持っていたタオルで体を隠した
マサイは問答無用で下着だけの私を抱きしめた
え…!?!?なに!?
バサッ!
その反動で持っていたタオルを落としてしまった
こんな格好で抱きしめられるのはさすがに恥ずかしいよぉ~…
マサイはあいつに触られたくびれと太ももを触る
マサイは私をキュッと抱きしめる
マサイの体温がとても心地よかった
私も抱きしめ返した
私はニコッと笑った
私は長らく下着のままマサイに抱きしめられていたけどさすがに寒さの限界が来た
俺はあなたをパッと離してお風呂に入れた
俺はドキドキしている心臓の音を感じながら、リビングに戻った
さすがにあれは言えねぇから黙っとくか
龍はパァっと明るくなった
その笑顔は…あなたと似ている気がした
__ザァー
マサイのヤキモチ可愛かったな~
最近ずっとヤキモチやいてるよね…。
なんか嬉しい気持ちもあるけどそれと同時にどれほどマサイを嫌な気持ちにさせているのかが分かって複雑だな…あはは…
私も少し、無神経過ぎたかな…
もっと行動に気をつけないと。
私はそう思って、濡れた髪を拭きながらリビングに向かった
私が出ると、みんなはスマブラをやっていた
そう言ってマサイは私の頭を拭いてくれた
ポンポンっと頭を撫でてニコッとした
この笑顔、好きだな~
きっと私は頬が緩んでしまっていたんだろう…
私は気合を入れてガッツポーズをした
案の定…私の勝利!
私はふふんっ!っと自慢げにそういった
龍は悔しそうにしているけど、楽しそうだった
熱い戦いを繰り広げる私とシルク…
その結果…まさかの敗北……
くっ、くやしぃぃ
2人は両手でハイタッチ
私はソファに倒れ込んだ
そう言って再び私は龍とシルクの間に座り
対戦を始めようとしていた時…
ギュッ
急に後ろから誰かに抱きつかれた
え…!?
と思って後ろを振り返ると
スマブラに集中しすぎて、マサイが出ていることに気づかなかった…
しまった~…
ごめん。マサイ。
と心の中でもう一度謝った
私は目を輝かせて聞いた
何故かわからないけど、マサイは私を離してくれない
う、龍がガン見してる…
恥ずかしい…
マサイはソファにボフっと座ると自分の膝をポンポンとした
自分でも恥ずかしいくらい間抜けな声が出た
だ、だって…膝の上!?
えぇ!?!?む、無理無理!
マサイは私の腰を引き寄せた
私はバランスを崩して、ソファの背もたれに手をついてしまった…
私がマサイを上から見下ろす姿勢になっている…
私は不思議に思って自分の服を見る
パジャマのボタンが2つほど外れていて
私が下を向いていたせいで、私の両腕の間にいたマサイの所からは、下着が丸見えだった…
私はそれに気づくと、急いでボタンをしめる
これほど馬鹿なことばかりする自分に心底呆れた
痛いところをつかれて、しょぼんとする…
マサイに呆れられちゃった…私のアホさが身にしみて感じる
私のキュンキュンキュンメーターはMAXを超えた
ガーンっ!!
な、泣きたい……
好きな人に嫌いって言われるとここまで心に突き刺さるとは…
ぎゅっと私を抱きしめるマサイは
少し寂しそうだった
束縛…しすぎたかも…。
ごめんあなた。でも俺、不安なんだよ。
許してくれ…。
あなたは俺の心を読んだのかって思うくらい俺の思いを的中させ、心の奥の不安を取り除いてくれた
ホントは俺があなたの不安を取り除いてあげる立場だけど、今だけは…このままでいたい
バッ!っと俺らは離れる
俺は龍を呼びに行った
フッと龍は笑った
部屋に戻ると、マサイはソファでコーヒーを飲んでいてあなたはテレビを見ていた
な、なんか気まづ…!!
龍にちゃんと謝らなきゃな~
お風呂から出たらちゃんと謝ろ!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!